5月の爽やかな風が薫る季節。太陽の光もいっそう強く眩く、日も長くなってきた今日この頃。連休明けの晴天の日に富士山と芦ノ湖が望める箱根屈指の絶景スポット、小田急 山のホテルの庭園に行ってきました。満面の笑みをたたえるような玉仕立ての色鮮やかなツツジが、箱根芦ノ湖の風に揺れ見事に咲き誇っていました。
富士山も芦ノ湖も望む斜面に広がるツツジの世界
山のホテルのツツジとシャクナゲの庭園はこの時期花好きには超メジャーなスポットですが、筆者は満開時に訪れたのは還暦プラス1年生にして初体験でした。この日は晴れていましたが雲隠れが得意な富士山はツツジとともに写真に収めることは残念ながらできませんでした。

写真などで見たことのあるツツジの風景を肌身で感じ、大切に育てられた花々に感謝カンゲキでした。この日のために年間を通して大変なお手入れとお世話をしてくださったおかげで素敵な花々を見ることができ、自然と笑みが溢れ、心から癒されました。
庭園は芦ノ湖を望む斜面に作られています。庭の西側を眺めると富士山に向かってツツジが駆け上るように植えられ、南側を見ると芦ノ湖に流れ込むようにツツジが植えられているそうです。
三菱男爵の夢が100年後も庭園に生き続けている
調べてみると庭園のツツジは2022年、シャクナゲは2023年「日本植物園協会ナショナルコレクション」に認定され、後世に残すべき植物遺産なのだとか。もともと1911年(明治44年)に三菱4代目社長岩崎小彌太男爵がこの場所に別邸を建てツツジとシャクナゲの庭園を造ったのがはじまりです。
1948年(昭和23年)5月15日に山のホテル(Hotel de Yama)が開業。赤い三角屋根のホテルは大人気となったとか。いま建っているホテルは3代目です。別邸が初代、2代目が三角屋根です。3代目のホテルはスイスにあるレマン湖に建つ古城をイメージして作られました。

ホテルの中から窓越しに見るツツジと芦ノ湖の水面のコントラストも色鮮やかでなんともいい風景です。満開を狙って宿泊してみたいクラシカルなホテルですね。それにしても100年以上前に男爵が丹精込めて造った庭園が、今もほぼそのままの姿で見られるとは! 歴史好きにはたまらない、時間を超えた花見スポットです。
一期一会の満開を支える年間を通じた庭師の仕事
ツツジは挿し木で、シャクナゲは接ぎ木で古品種のDNAを守り、大切に維持管理されています。ホテルでは専任のスタッフを中心に年間を通じてお世話をしているそうです。6月には刈り込み。刈り込んだ部分から枝分かれして花芽がつくので、刈り込む深さが大切なのだとか。次の年も美しく咲いてもらうためにお礼の気持ちを込めたお礼肥もします。

株の周りに20〜30ヵ所の穴を掘って追肥。根元の剪定は1年を通してこまめに。庭園内すべての株を剪定するには2〜3年かかるのだとか。終わるとまた元に戻って一巡。秋は落ち葉の除去。冬は雪からの保護と……。ふー、大変ですね。こんなお世話があるからこそ楽しめる一期一会の満開の花景色なのです。
開花の時期はだいたい2週間。花の見頃はツツジが4月下旬〜5月中旬。シャクナゲが5月上旬〜下旬。庭園見学は無料(庭園見学時間9:00〜16:00最終入園)です。
クルマの場合、お昼近くに到着すると正面入口近くの駐車場は満車になることも。正面入口を過ぎてチャペルのある裏手の駐車場も要チェックです。毎年のお楽しみスポットがまたひとつ増えた! とホクホクの嬉しい気持ちで庭園を後にしました。まだ見たことないな、という方はぜひぜひ訪れてみてください。
【詳しくはこちら】
◆小田急 山のホテル
https://www.hakone-hoteldeyama.jp/

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