スキーといえば、雪の積もった冬の山でないとできないと思っている人も多いかもしれません。しかし近年では夏山をスキー板で滑走する「サマーゲレンデ」がアクティビティのひとつとして注目されています。今回は「サマーゲレンデ」について、魅力や注意すべき点をご紹介します。
本物に限りなく近い感覚を味わえる専用マットを設置したコース
「サマーゲレンデ」とは、雪がない夏の山でもスキーやスノーボードができる人工スキー場のことです。冬にゲレンデとしてオープンしているコースに、プラスチック製のブラシが敷き詰められた専用のマットを設置することで、夏場でありながら冬山と同じ感覚で滑ることができます。
一例として、北海道の「道の駅遠軽 森のオホーツク」で営業しているサマーゲレンデでは、長さ300m×幅30mのコースに「PIS*LAB(ピスラボ)」と呼ばれる専用の人工スノーマットを敷き詰めることで、本物の雪に限りなく近い滑走感とエッジグリップが得られるとされています。

雪のコースの場合、朝夕に冷えて凍ってしまったり、気温上昇で溶けたりなど、時間帯や天気によって雪質やコースコンディションが変化します。一方、専用マットのコースは天候による滑走への影響を受けず、1日中安定して滑走できるのが魅力です。
涼しい環境で楽しむだけでなくカービングなどの技術を磨く場に最適
「サマーゲレンデ」は、7月から10月を営業期間としているスキー場が大半です。高原ならではの涼しさに加え、随時コースにスプリンクラーで水を撒くため、暑い季節でも爽快感を味わえます。また、緑豊かな高原の中を滑るのは見た目にも新鮮です。
一方で、アクティビティとして楽しむだけでなく、冬シーズンに備えて練習や技術維持を目的に訪れるスキーヤーもいます。カービングやグラウンドトリックの練習、ターンやバランスコントロールなど、冬とは違うサマーゲレンデならではの環境で技術を磨くことができます。オフシーズンでも滑走練習ができることは、モチベーションの維持にもつながります。

手軽なレンタル品の活用と怪我を予防する長袖やヘルメットの準備
雪山と違い、サマーゲレンデでは板が摩耗しやすいことに注意する必要があります。自分で板を持参する場合は、サマーゲレンデ用の液体ワックスを塗るなどの対策をおこなってください。
一方、レンタル品で気軽に楽しむという手段もあります。群馬県の丸沼高原スキー場の場合は、スキー板とブーツ、ストックのセット(スノーボードの場合はボードとブーツのセット)を4000円で借りることができ、サマーゲレンデに初挑戦したい方にはおすすめです。さらに上級者向けのサマーゲレンデ専用スキーの貸し出しも行われていますので、上達する楽しみも得ることができます。

サマーゲレンデは地面が硬く服装も軽装になるため、怪我のリスクが雪山に比べると高くなりがちです。擦過傷や打撲などを防ぐためにも、服装は長袖と長ズボンを着用するほか、ヘルメットに加えて肘や膝などにプロテクターを装着することをおすすめします。体を動かしていると汗が出るため、外側には撥水性のあるウェア、インナーには速乾性のある服を選ぶと良いでしょう。
本格的な雪シーズンでなくともスキーやスノーボードを楽しみたいという方、来るシーズンに向けてトレーニングしたいという方は、サマーゲレンデを利用してみるのはいかがでしょうか。

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