姫乃たまの「おそとで生きるもん!」~vol.01 焚き火の炎は煩悩も燃やす!?~

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どたばたの焚き火! しかし思わぬ効果も……?

 

薪は全体が三角錐になるように組み上げると、中央に木屑と着火剤も置けるし、見た目が絵に描いたような焚き火になるのでいいと思います。

しかしこれが意外と難しい。あっちが倒れ、こっちが倒れ、あちらを立てればこちらが立たず。人という字のように支え合ってほしいものです。 

    

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なんとか組み上げて、中に入れた細かい木屑と着火剤に点火! 思ったより最初から勢いよく燃えて、幸先がいい感じです。

しかし、あまりに勢いよく燃えたので薪のバランスが崩れて、執着が外に飛び出してきました!
一体私が! 何にそこまで!! 執着しているというのか!!!

     

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思い当たる節はそんなにないのですが(じゃあなんで書いた)、ここまで来ると本当に何かに執着しているのではという気分になってきました。怖いので火ばさみで炎の中に入れて燃やします。燃えてくれ~~~。

どたばたして心が乱れる焚き火準備でしたが、ぼちぼち日も暮れてきて、落ち着いてみると、やっぱり火が燃えているのはいいものですね。椅子に座って揺らいでいる炎をぼうっと眺めているだけで、頭と心が休まる感じがしてきます。

     

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今日から連載を担当してくれる編集のMちゃん(7つも年下!)が、何やら炎の色がカラフルに変わる袋を投入してはしゃいでいるのを見て微笑ましい気持ちに。これがインスタ映えってやつかい……?

焚き火を囲んでいると、なんとなくそばにいる人と仲良くなれる気がしてくるのでした(次回につづく)。

  

【姫乃たま】

■プロフィール:1993年、東京都生まれ。10年間の地下アイドル活動を経て、2019年にメジャーデビュー。同年4月に地下アイドルの看板を下ろし、現在は文筆業を中心にラジオ出演や音楽活動をしている。
2015年、現役地下アイドルとして地下アイドルの生態をまとめた『潜行~地下アイドルの人に言えない生活』(サイゾー社)を出版。著書に『職業としての地下アイドル』(朝日新聞出版)『永遠なるものたち』(晶文社)など。音楽活動では作詞と歌唱を手がけており、主な音楽作品に『パノラマ街道まっしぐら』『僕とジョルジュ』などがある。
■ホームページ:http://himenotama.com
■Twitter:https://twitter.com/Himeeeno

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