「感動」が満足度をアップ！
一方、受ける側の満足度の面から考えても、キャンプには優位性があります。人にはあらかじめ一定の期待値があり、それに当てはまれば満足しますが、そこに「感動」が入るとさらに満足感が増すという習性があります。
たとえば、滅多に見られない絶景や美しい夕日を見たり、焚火を眺めながらコーヒーを飲んだりして、非日常の中でともに「感動体験」を味わったとします。そうしたベースがあったうえで、ストレートに想いを伝えられたら、より心が満たされて満足度が大きくなります。しかも、ストーリー性があるので、ステキな記憶として長く心に刻まれるでしょう。驚くほどのサプライズはなくてもかまいません。自然の中で感動体験を共有したうえで、率直に気持ちを伝えれば、「イエス！」となる確率も高くなるのではないでしょうか。
さらに、万が一振られたとしても、キャンプの中の一コマとして水に流しやすいかもしれません。もし「今は考えられない」などと断られたとしても、「わかった。でも、今日ここで言えてよかった」と前向きに考えられます。それがまたいい思い出になるでしょうし、もしかしたら今回はNGでも「次」につながる可能性だってあります。何事もあきらめたらそこでおしまいですよね。ゴールにたどり着くのは、あきらめなかった人です！
【プロフィール】
■監修者：晴香葉子さん
■プロフィール：心理学者・心理コンサルタント・作家。民間企業勤務を経て心理学の道へ。心理学、コミュニケーション学、メンタルヘルスに関する確かな知識をもとに、テレビ番組の監修や出演、本の執筆、講演など各方面で活躍。早稲田大学オープンカレッジで「心理学」「行動経済学」「メンタルヘルス」の講師を担当。
