むやみに近づくのは危険! アウトドアで遭ったら「要注意」ないきもの【爬虫類・両生類編】

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遭遇しやすい怖い毒蛇の代表格 【ニホンマムシ】

「危ない生き物としてすぐに思いつくのがマムシ(ニホンマムシ)ではないでしょうか。河原や水田、畑などにも現れるため人間が遭遇しやすいことから、度々、咬まれたという話を聞きます。マムシに咬まれると咬まれたところからの出血や局所周囲の皮下出血などがあり、発熱や吐き気などの症状が現れます。毒の注入量が多ければ、ショック症状や急性腎不全などを起こすこともあります」

 

水田に出没するニホンマムシ

 

「見分け方のポイントはまずマムシの全長は50cm前後ですが、長さに対してやや太い印象の体をしています。一般的には褐色をしていて、背面に黒褐色の斑紋が見られ頭が三角形をしています」

                         

【データ】

■ニホンマムシ

■有鱗目 クサリヘビ科 マムシ属、爬虫類

■分布:北海道、本州、四国、九州、その周辺の島々

                           

【番外編】海外ではヘビに近づくべからず!

「日本の本州にいる在来種のヘビは8種類ですが、世界には約750種類もいます。もし、海外でアウトドアをしていて、珍しい柄のヘビを見つけても絶対に近づかないでください。国内でさえどのヘビが毒を持っているかは、見慣れない人にはすぐに分かりません。海外ではなおのことです。

もし、気付かずに近づいてしまって咬まれたら、すぐに医師の診察を受けてください。その際、咬んだヘビそのものを持っていけると良いですが、それが難しい場合は、最低でも写真を撮るようにしましょう。種類が分からないと処置が遅れる可能性があります。国内の場合、種類が限られるのである程度は特定できますが、やはり写真を撮っておく方がベターです」

アウトドアではさまざまな生き物に出会いますが、むやみに触るのは避けた方がよいでしょう。万一、ヘビに咬まれた場合は、焦って走り回ると毒が早くに血液を循環してしまう可能性があります。あまり動き回らず、急ぎつつも慌てずに行動してください。

                       

【取材協力】

■白輪剛史(しらわ つよし)

■プロフィール:レップジャパン代表取締役、体感型動物園iZoo(イズー)園長、体感型カエル館KawaZoo(カワズー)館長、波勝崎Monkey Bay園長、動物園予備校アニマルキーパーズカレッジ校長、一般社団法人日本爬虫類両生類協会代表理事、ジャパンレプタイルズショーを主催。爬虫類両生類研究家として、講演、執筆、メディア出演など多数。

■iZoo http://izoo.co.jp/

■KawaZoo http://kawazoo.jp/

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