習性を知った上で万全の対策を! 蚊に刺されないためのテクニック【KINCHOの蚊対策講座 Vol.05】

〜ソトラバならもっと外遊びに出かけたくなる! 情報満載のウェブメディアが新オープン!! 〜

  • 虫除け対策する女性
  • 蚊がいなくなるスプレーの使用イメージ
  • KINCHOの商品写真
  • 虫取りのイメージ
  • 登山のイメージ
  • 水がたまった石臼
  • 腕を掻きむしる男性

古くから稲作が中心で水田が多い日本は、蚊の多い国です。

蚊は吐く息に含まれる二酸化炭素や汗のニオイ、体温などで生物を感知して近づき、皮膚に針を刺すと麻酔作用のある唾液を注入し、吸血します。あとにかゆみと腫れが残って、刺されたことに気づくこともよくあります。

世界では蚊が媒介する感染症によって毎年多くの人が亡くなっていて、その人数は生き物を原因とする人間の死因のうち圧倒的な1位なのです。

そんな「人類最大の敵」ともいえる蚊に、刺されないようにするにはどうしたらいいのでしょうか。「KINCHO」の商標でおなじみ、大日本除虫菊株式会社 宣伝部の笹岡さんにお話を伺いました。

蚊が多い時と場所は? どんな対策をすればいい?

刺されないためには、蚊が多い場所に近寄らないようにすることが賢明です。どんな場所を避けるべきでしょうか。

「水たまりなど、蚊の発生源となる場所の近くにはたくさんいる可能性があります。また、ヒトスジシマカなどの屋外で見かける蚊は、木陰や草むらなどに潜み、吸血の機会をうかがっています。なので、そういった蚊の隠れ場所が多いところもたくさんいる場所といえます」(笹岡さん)

沼や池、水田や排水溝だけでなく、雨水がたまったバケツや空き缶、詰まった雨どい、お墓の花立てなど、蚊は流れのない水のたまった場所でも発生します。

雨水などによってできる身の回りの小さな水たまりは、こまめに片づけるようにしましょう。エアコンの室外機から出る水がたまる場所にも注意が必要です。また、お家の庭にあるやぶや茂みなど、蚊が潜む場所を減らすことも蚊対策には有効です。

それでは、蚊に遭遇しやすいのはどんなときでしょうか。

「生活圏内でよく見かける代表的な蚊にアカイエカとヒトスジシマカがいますが、前者は夜間、後者は日中に主に吸血します。それぞれ活動時間が違うので、24時間対策することが望ましいです。さらに、蚊の活動は気温によっても変わり、25~30℃くらいが最も活発になります」(笹岡さん)

確かに暑くなってくると蚊が増えますが、逆に暑すぎると遭遇する機会が少なくなる気がします。気温が25~30℃のときは、とくに念入りに蚊対策を行うべきなのです。

汗をふきとり、虫よけで透明人間に! 外出時の蚊対策

では、具体的にどんな対策をとればいいのでしょうか。

「蚊は汗のニオイを感知して寄ってくるので、汗をかいたらこまめに拭き取るのがいいと思います。また、外出時は肌の露出をなるべく避けるようにしてください。蚊は黒っぽい色を好む傾向がありますので、白っぽい服を着ることも有効です」(笹岡さん)

汗を拭きとることで蚊が寄ってくることが減り、肌を露出しなければ蚊が針を刺しにくくなります。ただ、全く肌を露出しないわけにもいきません。

「あとは、虫よけスプレーを使っていただくことです。虫よけスプレーをお肌に塗ることで、虫よけを塗った場所を吸血源だと認識できなくなるので刺されなくなります」(笹岡さん)

虫よけに使われているイカリジンやディートといった成分は殺虫剤ではなく、蚊の感覚器官に作用して、吸血源だと認識できなくする忌避剤です。蚊にとってはまるで、人が透明になったような状態なのだとか。そんな虫よけの効果的な使い方はあるのでしょうか。

「虫よけスプレーはムラなく塗ることが重要です。スプレー後は手で全体に塗り広げるようにし、水で洗い流したり、汗をふき取ったりした後にはこまめに塗り直すようにしてください。首元や足元などは塗り忘れしやすいので注意してください。また、日焼け止めを併用する際は、先に日焼け止めを塗り、乾いた後で虫よけスプレーを塗ってください」(笹岡さん)

虫よけで自分が透明人間になるとイメージすれば、塗り残しがないことと、塗り直しが大事なことも納得がいく気がしますね。

「有効成分にイカリジンを配合している虫よけは、小さなお子様への使用制限がないので、ご家族皆さんでお使いいただけます。また、イカリジンは衣類にやさしい虫よけ成分なので服の上からも使用できます」(笹岡さん)

子どもがいる家庭では、有効成分が何であるかにも注目して、安心できる虫よけを選びたいものです。

TOP