本気で「家族を守る」! シャワー付き「トヨタ・ハイラックス」のガチすぎる中身 

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BBQやオートキャンプ、はたまたSNS映えの秘境スポット巡りなど、オープンエアにおけるクルマアソビの楽しみ方は三者三様。そんななか我々の前に現れたのは、レスキュー車両さながらの重装備で武装したハイラックスを相棒とする熊本県在住のHさん。

常日頃から心の中に「もしも」を意識した、ストイックなアウトドアライフに迫った。サバイバルギアとしての実力を極限追求している。

きかっけは自身が目の当たりにした「未曾有の自然災害」

かつてはセダンが好きだったHさんがハイラックスを購入したのは平成29年。きっかけとなったのは、その前年に起きた熊本地震。最大震度7を2度に渡り記録するなど、益城町や西原村など県内各所に甚大な被害をもたらしたことは周知の通り。

「さいわい私の住んでいる地域は直接的な被災には遭いませんでしたが、発生からしばらく続いた余震で自宅が倒壊するのが怖くて、庭にテントを張って寝泊りしていました。ハイラックスを選んだ理由はシンプルで、“もしも”の時に生き残るため。ふたりの娘の親となってからは、その想いがより強くなりました」。

オーバーランダースタイルのトヨタ・ハイラックスとオーナー

そんなHさんが災害対策を意識したカスタマイズを進めて行く中で出会ったのが、広大な原野を移動しながら目的地を目指す「オーバーランド」という世界。

テント類は撮影のために広げていただいたモノだが、「滞在」ではなく「移動」がメインのスタイルゆえ、本来は大掛かりなパーティモードにはしないのがセオリー。本格的なBBQグリルやカラフルなテーブルクロスはHさんのクルマに積まれておらず、道具類の選択基準は機能や丈夫さが第一とされている。

「海外のオーバーランダーが使用しているアイテムって、災害対策にも通じる部分があるんです。もちろん、時には仲間たちと一緒にフツーのキャンプもします。いまは仕事が忙しくてなかなか遠出はできませんが、いつか日本一周してみたいですね」。

オーバーランダースタイルのトヨタ・ハイラックスの荷台

この佇まいを「過剰」だと感じる人もいるかも知れないが、災害経験者の視点を反映したクルマ作りには、見習うべき点も多々あるはずだ。

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