美しくエレガントなのに獲物を見つけると豹変? キックの名手「ヘビクイワシ」【へんないきもの・鳥編 vol.03】

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誰に教わらなくても本能でキックができる

「教わって覚えるのではなく、本能で狩りの仕方を知っているのでしょう。まだ若くて狩りをしたことがないヘビクイワシも、おもちゃのへびを見せたところ、3分ほど考えたのちに、ちゃんと大人のヘビクイワシと同じように蹴り始めました。しかも、ちゃんと急所である頭を狙うんですね。本能とはいえ誰にも習わず正確にキックする姿に驚かされます。若いヘビクイワシは自分の抜け落ちた羽や落ちている木の枝を使って蹴る練習を自主的に行います。ちなみに、飼育員もうっかり怒らせると、蹴られることがあるんです。私も蹴られたことあるのですが、かなり痛かったですよ」(北條さん)

美しい花には棘があるということでしょうか。野生のヘビクイワシに出会う経験をする方は相当少ないと思いますが、アフリカでうっかり出会ったら注意してください。

愛情深い? 一般的には一夫一妻で生涯を過ごす

地上で狩りをして過ごすヘビクイワシですが、巣は地上10m程度の高い木の上に作ります。縄張りを守るときなどに飛行することもあります。また、基本的には一夫一妻で生涯を過ごします。

日本国内でもヘビクイワシを見られる園があるので、ぜひ美しい姿を見に行ってみてください。ヘビクイワシがキックをする姿が見られる掛川花鳥園の「野外バードショー」は毎日10時30分からです。

※荒天時の10:30のバードショーは屋内での開催となり、ヘビクイワシはプログラムに参加しません。

【データ】

学名:Sagittarius serpentarius

タカ目 ヘビクイワシ科 ヘビクイワシ属

                          

【取材協力】

掛川花鳥園

https://k-hana-tori.com/

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