【連載コラム】「聖地ヨセミテ」に魅せられて! vol.07 「JMT」を歩くための4つの事前準備について

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  • ヨセミテ国立公園の景色
  • 長距離鉄道のアムトラック駅
  • JMSでは必須のベアキャニスター
  • リサプライ用のベアキャニスター
  • ヨセミテ行きのヤートのバス

この度、連載コラムを書かせていただくことになりました井上ゆずです。名古屋に生まれ、上京して普通に就職し、異業種転職を繰り返した後、2000年に飼い猫とともにカリフォルニアに。サンフランシスコに始まり、ベイエリア内を転々としながら、生きている間に好きな場所に住みたいと思い、2年前にカリフォルニア州のヨセミテ国立公園の近くに引っ越してきました。今回は、ジョン・ミューア・トレイル(JMT)を歩きたい! と思ったら考えなければならない現地のことを簡単にご紹介します。

JMTは入山許可のパーミットの取得から始まる

シエラネバダの山でバックパッキングするには、通常パーミットが必要です。ヨセミテ国立公園からJMTをスタートするためのパーミットは、抽選になります。ヨセミテ外からスタートする場合は、ホイットニー山を除けば、ほぼ早い者勝ちです。

6カ月前からオンライン受付けが始まるので、来年の夏にJMTを歩こうと思ったら、年末には入山日の目途をつける必要があります。JMTはとにかく人気があるので、ヨセミテ以外の場所から入山する場合でも、早めにパーミットを取るのが吉です。逆にパーミットさえ取れば、日程が固まるので、具体的な計画を立てられるようになります。

ヨセミテまでの移動は計画的に!

クルマですと、サンフランシスコからヨセミテまでは3〜4時間ですので、現地の人がヨセミテやシエラに行く場合はクルマ移動です。JMTのように、入山と下山が同じポイントでないルートを歩く場合は、友人や家族に送迎をお願いしたり、自分のクルマと送迎サービスやバスを組み合わせたり、友人と2台のクルマで行って下山ポイントにクルマを1台おくなど、歩く区間や期間に応じて工夫します。

ヨセミテ行きのヤートのバス

一方、公共交通機関は、外国や遠方からの人、特にバックパッカーの利用が多いです。公共交通機関は安価ですが、電車やバスは本数が少なく、ほぼ一日がかりの長旅になります。サンフランシスコからは、Amtrakという長距離鉄道と、長距離バスのYARTSを主に利用します。ヨセミテ以外からJMTをスタートする場合は、より複雑な乗り継ぎになります。歩き終わった後にどう戻るかも含め、よく調べて、移動に必要な日数を考えておくとよいです。

JMTでの必須アイテム「クマ缶」はレンタルもできる

持ち物については、あちこちで紹介されていると思いますが、特殊なものとしてクマ対策の容器、クマ缶があります。食料にクマがアクセスできないようにするもので、JMTでは必須ですが、指定の製品があります。日本では普通に売っていないので、アメリカで調達することになります。

クマ缶は、アウトドア用品店のREIやヨセミテのレンジャーステーションでレンタルできますので、その受取りや返却も、移動予定に組み込む必要があります。

JMSでは必須のベアキャニスター

また、日本からアメリカには、肉類を持ち込むことができないので、肉や肉エキスが入ったフリーズドライ食やビーフジャーキーなどは、現地調達することになります。

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