身につけておきたい! 走り方のコツと走行マナー 自転車のプロが教える「サイクリングを楽しむため」の基本のキ 【vol.05】

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  • 車道を自転車で走る男性
  • 山口貴司
  • 夜間イメージ
  • 仲間とサイクリング
  • 交差点を通る自転車
  • 自転車の空気入れ

趣味に、フィットネスに、高い人気を誇っている自転車。私もサイクリングを始めてみたいけれど、わからないことだらけという人も多いことでしょう。

そこで、そういった初心者の心配を一掃するため、「サイクリングを楽しむための基本のキ」シリーズをお届け。サイクルライフアドバイザーの山口貴司さんに、自転車の基本から楽しみ方までを教えていただきます。今回は、「身につけておきたい走り方のコツと走行マナー」です。

スタート前にはタイヤを中心に状態をチェック

自転車を購入し、パーツやウェア類を揃え、さあいよいよサイクリングに出発! でも、はじめてのときはいろいろと不安がつきものですね。楽しく安全に乗るためにも、ひととおりの基本を覚えておきましょう。

まず、スタート前には、タイヤに空気が入っているかどうか、ホイールがガタついていないかをチェックすることが重要です。さらに山口さんは、「10cmぐらい自転車を持ち上げて、地面に落としてみて、緩んでいる音がしないか、変な異音がしないかどうか調べる」そうです。

そして走り出すときは、前後の安全を確認して、ゆっくりとスタートしましょう。もちろん、止まるときも周囲の状況を確認しながら、ゆとりを持ってブレーキをかけることが大切です。

ルールを守りながら危険は未然に回避しよう

自転車は気軽な乗り物ですが、法律上は軽車両に位置づけられていて、きちんとルールを守って走行する必要があります。例えば、走行するのは車道の左側、歩道は例外、右折は2段階といった基本的なルールは、みなさんご存じのことでしょう。

ただ、自転車で道路を走行していて、危険を感じるシーンは少なくないと思います。もし、自動車の交通量が激しい道路に入ってしまったときは、「自らの身を守るためにルートを変えたり、歩道に入って、歩行者に十分注意しながら走ったりと、適切に判断することも必要です」(山口さん)

走行中はハンドサインが大事

さて、安全にサイクリングを楽しむために覚えておきたいのが、ハンドサインです。これは自転車での走行中、右折したり、左折したりするときに周囲のクルマや歩行者に合図で知らせるものです。「右に行くときは指で右方向を差したり、左に行きたいときは左方向を差したり、停止するときは手のひらを後ろに出したりなど、シンプルで基本的なものは覚えておきたいですね」(山口さん)

このほか、「後続車に追い抜かせたいときは、手のひらでどうぞどうぞと譲る合図をすると、追い抜く側も安心して走れます」と山口さん。こういった動作はとても親切なので、ぜひ取り入れたいですね。

また、声を出すこともけっこう重要とのことで、「ハンドサインは片手運転になってしまうので、無理してやらずに声をかけるというケースもあります」(山口さん)。これは、一緒に走っている仲間や、近くにいる歩行者に対して声をかけることで、確実に状況を伝えられるメリットがあるのです。

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