何種類くらいの野鳥を探せる? 都内有数のサンクチュアリ・昭和記念公園で野鳥観察【関東エリア】

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  • 木の枝に止まるルリビタキ
  • 枝に止まるキクイタダキ
  • 獲物を狙うカワセミのオス
  • くちばしの端に斑点があるトモエガモのメス
  • 池を泳ぐトモエガモのオス
  • 木の枝に止まるベニマシコのメス
  • 枯草に止まるベニマシコのオス
  • 地味な色のルリビタキのメス
  • 池で泳ぐ多くのカモ類
  • 看板に止まるエナガ
  • 池で泳ぐオナガガモ
  • 枝の上で餌を探すコゲラ
  • 野鳥も植物も楽しめるこもれびの丘
  • 昭和記念公園の広場とシンボルツリー

冬は寒くてソトアソビを控えてしまう人も多いと思います。そんな人におすすめしたいのが野鳥観察。今回は昭和記念公園での野鳥観察や初級者は何種類の野鳥を見られるのかを紹介します。

都内でも有数の探鳥地「昭和記念公園」

東京都の立川市と昭島市にまたがる昭和記念公園は180ヘクタールの広さを誇り、夏はひまわり畑、秋には一面に広がるコスモスや自然を楽しめる国営公園です。

園内の至る所で野鳥を観察できますが、その中でも水鳥の池、とんぼの湿地、下の写真のこもれびの丘、バードサンクチュアリ、花木園が探鳥スポットになっています。

種類としては、一年中見ることができる留鳥のシジュウカラ、メジロ、コゲラ。夏にやって来るオオルリ、キビタキ。そして冬には見られる鳥の数がピークとなりアオジやジョウビタキ、イカル、シロハラなどがやって来ます。

また下の写真のオナガガモのように冬に来るカモも多く、さまざまな種類を観察できます。

撮影した鳥を場所と共にシェアするアプリでは、昭和記念公園で見かけた鳥として100種類以上もの鳥が登録され、これは東京都内では2番目に多い数です。

公園は野鳥観察デビューに最適

野鳥観察ができる場所の中には、自然の中にあるため不便なことが多いのですが、昭和記念公園はベンチやトイレが数多く設置され、脚力に自信がない人も自分のペースでゆったりと回れます。また登山道のように道を塞ぐことを気にする必要もありません。

手っ取り早くみたいなら水鳥の池のカモ類は大きくて見やすく、優雅に泳いでいるか寝ているので、野鳥観察にはもってこいです。

野鳥の探した方としては、目当ての鳥の鳴き声をYoutubeやアプリで聞いて覚え、それを頼りに探していきます。なかなか覚えられないのですが、鳴き声を聞いたり、実物を見る内に覚えていきます。

スズメ大の小鳥である下の写真のエナガ、コゲラは探しやすく人慣れしているせいか比較的近くに来る上、鳴き声が特徴的なので初級者におすすめの鳥です。またメジロなどの同じサイズの鳥と一緒にいることもあります。

筆者は低めの木が多い日本庭園で下の写真に写っているエナガ、コゲラ、メジロ、ジョウビタキのメスの混群の食事タイムに出会い、じっくり観察ができました。

実際に行ってみて何種類観られるのか?

初級者の筆者が行ってみて探鳥をした結果、ジョウビタキ、エナガ、コゲラ、メジロ、ヤマガラ、ハシブトガラス、キジバト、カルガモ、オナガガモ、マガモ、ヒドリガモ、カイツブリの姿を確認でき、ガビチョウやムクドリの声を聞くことができました。

初級者が数時間でこれだけ見られるので、何回か通う内に観察できる種類が増えていくはずです。

いつも似た鳥を見ていると、次は違う鳥が見たくなってきます。特に昭和記念公園には多くの種類の鳥がいるのでなおさらです。そこで筆者がオススメしたい鳥をピックアップしておきます。

幸せの青い鳥とも言われる【ルリビタキ】

日本で見られる青い鳥の中でも人気の高いオオルリ、コルリ、ルリビタキのヒタキ科の三種の中でも、幸せの青い鳥といって想像する鳥に一番近いと思われるルリビタキ。

この美しい青はオスだけの色、しかも2年目の成鳥になってから現れる色です。それまで若いオスはメスと似た色をしていて見分けがつきにくいです。気温により移動するため年によって違いますが、およそ11月~3月あたりまで見られます。

ルリビタキのメスはオリーブ色でお腹は白です。体の側面に少しだけ黄色い羽が入ります。

猿の顔のように赤い【ベニマシコ】

赤色がなんともキュートなオスのベニマシコ、漢字では紅猿子と書き、猿のように顔が赤いことからこの名前が付いたようです。

オスは赤くて一見してベニマシコとわかりますが、メスは胡桃色をしているので初級者である筆者には見分けが難しいです。

顔の柄が印象的な【トモエガモ】

冬に見られるトモエガモは全長40cmほどで、オスの顔の模様が巴形に見えることからこの名前がつきました。昭和記念公園でもあまり見られないのですが、珍しいのでご紹介しておきます。

メスは初級者にとっては他のカモと判別が難しいのですが、くちばしの横に白い班が付いていたらトモエガモのメスだそうです。

ヒスイや青い宝石とも言われる【カワセミ】

留鳥でやや探しやすい鳥です。全長17cmですがこれはくちばしを入れた長さなので、体の大きさはだいたいスズメほどの大きさ。飛行時には鮮やかなブルーがとても美しく、そのためヒスイや青い宝石とも呼ばれます。

余談ですが500系新幹線の先頭部分はカワセミのくちばしを模したもので、新幹線の走行時の風圧変化による騒音などを減らすために取り入れられたものだそうです。

オス、メスほぼ同色ですが、ややオスの方が色が鮮やかで、メスはくちばしの下側が赤です。

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