〝服から服をつくる〟技術は登山ウェアにも! 「BRING CIRCULAR TAKAO」で最先端のエコウェアを知る【後編】

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  • BRINGの登山使用デニム
  • BRINGのWUNDERWEAR
  • DRYCOTTONY™シリーズなどのBRINGの製品
  • BRING CIRCULAR TAKAO店内の様子

高尾山のふもとにオープンしたBRING CIRCULAR TAKAO。後編はその服の機能性や独自のリサイクル技術を紹介しましょう。

服から服を作るには高い技術力が必要

世界のファッション産業では毎年9200万トンもの衣類が廃棄されているなか、株式会社JEPLANが運営する「BRING」では、他ブランドとも協力しながら不要になった服の回収を実施しています。

回収した服は、リユース、または素材ごとにリサイクル。ポリエステル繊維100%の服については、独自のPETケミカルリサイクル技術によりリサイクルされ、新たな服等の原料に生まれ変わります。

自社工場の独自の技術で服の原料に再生。また着色されたポリエステルから脱色する技術は特許を取得するなど、試行錯誤の上、〝服から服をつくる〟BRING Technology™を開発しました。

何度もリサイクルできるのに品質は同等

この独自のリサイクル技術は、ポリエステル繊維100%の服を分子レベルまで分解し不純物を取り除くことで、石油由来の原料と同等品質の原料に何度でもリサイクルできます。

服をPET(ポリエチレンテレフタレート)の状態にすることで、通常の製造ラインに乗せることができ、環境負荷が指摘されるポリエステルを循環型の原料に変えることで扱うことができます。

これにより石油資源の使用削減とCO2の排出削減に貢献。またJEPLANでリサイクルしてポリエステル樹脂を製造する場合、従来の石油由来ポリエステル樹脂の製造と比較してCO2の排出量を49%削減できるので(※)、脱炭素にも繋がります。リサイクルした原料の品質は石油由来原料と同等です。

※JEPLANホームページ「SUSTAINABILITY」より

https://www.jeplan.co.jp/sustainability/

山でも街でも大活躍な洋服がいろいろ

再生ポリエステル樹脂を使用したBRINGの製品は、ポリエステルの機能を活かした吸水速乾性やUVカット効果を持つなど、登山での使用、タウンユースの両方を想定して作られています。

なかでも、「DRYCOTTONY™」というシリーズではBRING独自の糸構造によって、まるでコットンのように柔らかな肌触りと、ポリエステルの機能性を兼ね備えたものも。実際に触ってみてもコットン素材の服とのその違いがわからないほどでした。

着心地はコットンのようでありながら、ポリエステル素材のため速乾性に優れ、スウェットなどの厚手生地でも洗濯後に乾きやすいのはかなり魅力的です。

衝撃! 前後×裏表で四日履けてしまう下着

少しでも荷物を減らすべく最低限のパッキングで登山に挑む人たちにとって、機能性の高い下着は重要。そんな人達のために生まれたのが、防臭性、調温性を持つ素材であるメリノウールを再生ポリエステルと混紡した「WUNDERWEAR」シリーズ。

生地が柔らかく縫い目がない作り、実際に触ってみるとふんわりとする肌心地で軽い感じがしました。衝撃的だったのはアンダーウェアショーツで、ジェンダーレスかつリバーシブル。前後×裏表で4日履けるという人もいるほどだそうです。

同じくWUNDERWEARシリーズのトップスである「WUNDERWEAR CREWNECK」と「WUNDERWEAR HOODIE」は、トップスはクルーネックとフーディーの2タイプ。ゆったり目を選べば街中でも着られ、ジャストフィットのものを選べば登山やハイキングのベースレイヤーにも最適です。


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