標高が100m上がると気温は約0.6℃低下する……。絶対に知っておくべき〝標高と気温〟〝風速と体感温度〟の相関関係

〜ソトラバならもっと外遊びに出かけたくなる! 情報満載のウェブメディアが新オープン!! 〜

  • うっすらと雪に覆われた山とロープウェイ
  • アプリ画面
  • 寒そうな人
  • 麓と山
  • シュラフとシュラフマット
  • 防寒対策で役立つカイロ
  • 羽織ることで暖が取れるエマージェンシーシート

アウトドア活動をするとき、天気のよしあしはおおいに気になりますが、秋冬シーズンの場合、それ以上に注意したいのが気温や風の強さです。どんなに晴れていても、気温が低かったり、強風が吹いていたりすると、思いどおりの活動がしにくくなってしまいます。

そこで、安心して行動するためにも、気温や風についての基礎知識を身につけておきましょう。標高や風速の違いなどでどんな影響が生じるのか、山歩きの際に知っておきたい基本を、登山&キャンプのベテランである打越俊浩さんに教えていただきました。

市街地の気温がわかっても山には当てはまらない

まず、気温については、テレビニュースやスマホアプリで毎日の予想気温を知ることができますね。「ただ、それらは多くの場合が市街地の気温であって、山の気温にはそのまま当てはまりません」(打越さん)。予報を見て、暖かそうだからと思って外出したら、予想外に寒かったということはありがちなことですが、とくに、山の場合は市街地よりも標高が高いので、当然、市街地の気温よりも低くなるわけです。

山の気温を知る目安としては、「標高が100m上がると気温は約0.6℃下がる、と言われています」(打越さん)。例えば、人気の高尾山の標高は599mなので、東京の予想最高気温が10℃だとすると、高尾山の山頂はそれよりも3℃以上低くなると考えられるわけです。

風が強ければそれだけ体感温度も低くなる

また、寒さを感じるのは、気温だけでなく、風も大きな影響を与えます。気温がそれほど低くなくても、風が吹くことで寒さを感じることがありますが、これがいわゆる「体感温度」というものです。

風と体感温度の関係は、「風速1mで体感温度は1℃低くなる」(打越さん)そうです。つまり、実際の気温は5℃でも、風速が5mになると体感温度は0℃になるので、かなりの寒さを感じることになります。そして、標高が高くなれば気温は下がりますし、加えて風が強いとなれば、さらに寒さは増すわけです。そのため、「たとえ低山であっても、冬の登山では寒さ対策は非常に重要になります」(打越さん)

TOP