アウトドアメーカー列伝【vol.05】機能性やデザインにこだわり、必要な人に届くアイテムでありたい。登山家・竹内洋岳氏のアウトドアブランド「Peakfourteen®」

楽しい外遊びはソトラバで。アウトドアWEBメディア Soto Lover

  • テーブルとマグカップ
  • ルアー
  • 山登り猫
  • 朱塗りカップ
  • アルミのうちわ

日本人初の世界8000m峰14座完全登頂を達成したプロ登山家・竹内洋岳氏がプロデュースするアウトドアブランド『Peakfourteen®』(ピークフォーティーン)を扱う公式オンラインショップ『14select』。こだわりを感じるアイテムが多数並んでいます。

今回もブランドを展開している株式会社ハニーコミュニケーションズ代表取締役社長・戸田知礼さんにお話を伺いました。第3回目は、14selectで扱うユニークなアイテムについてお話をお聞きしています。

登山のうちわはアルミ製が便利

他にもユニークなアイテムが揃い、『メタルうちわ』もそのひとつ。

「竹内が〝登山で使える雨に濡れても大丈夫なうちわが欲しい〟というところから作られたアイテムです。登山中にうちわを持っていくイメージってあまりないと思うんですけど、実は登山をしていると体を動かすから暑くて、うちわで仰ぎながら歩いている人がけっこういるんです。ただよくある紙製のうちわでは雨が降ると濡れて使えないし、衝撃で破れてしまうこともありますよね。

メタルうちわはアルミ製なので雨に濡れても平気ですし、キャンプの火起こしで使用しても燃えたりボロボロになったりしません。柄の部分に穴があいているのも特徴で、カラビナ等で吊るしたり、バックパックにぶら下げておけて便利です」と戸田さんは言います。

重さは60gと超軽量なので、荷物になることはありません。

常に入荷待ちの人気コラボ商品も

職人の手でひとつひとつ手作りで作りあげた漆マグカップ『kiik mug 朱塗り』や、起き上がり小法師もあります。

kiik mugは漆芸家の菊池麦彦氏とのコラボアイテムで、茨城県奥久慈の良質な漆を使用し、漆を熟成させる工程から塗りまでハンドメイド。国産漆で作られた一品です。

「登山用のアイテムは無機質なものが多いので、漆や木でできた温かみのあるものを国内の登山に持っていきたいというところから、竹内自身がプロデュースした商品です」

ミズメの木地の底には「布張り」を施し、木地を薄くして軽量化をし、熱い飲み物を入れても手が熱くならないようにした高級漆器の製法で作られています。IP-110ガス缶の入るクッカーにピッタリとハマるサイズになっているのもポイント。

起き上がり小法師は、竹内さんのデザイン案とデザイナーユニット『コシェルドゥ』の特別コラボで生まれたオリジナルの『山登り猫』。2匹の猫が持ってるのは、竹内さんが初めて使ったピッケル 『シモンスーパーD』  がモチーフ。肩からロープを掛け、リュックには14のワッペンを付けています。絵はひとつひとつ手書きのため同じ猫は2体と存在しません。

2匹セットのうち1匹があんぱんを持ち、もう1匹がおにぎりを持っています。

あんぱんは、甘くてカロリーも取れるという理由で竹内さんが山に携行するから。あんぱんをギュッと握って小さくして持っていくのが竹内さん流だそう。

起き上がり小法師は、山登りは失敗もあるということから縁起物の意味合いも込められています。入荷するとすぐに売り切れる人気商品です。

釣り好きの竹内さんならではのルアーもあります。

ナンガパルバット登山中に見た絶望と不安の光を迫り来る嵐の渦として表現したルアー。ナンガ・パルバットのシルエットが入っています。こちらはブラックバスなどを釣る際に使用します。

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