水が無くなる神秘の池とは!? 乗鞍山麓「五色ヶ原」でキャンプ+トレッキング【後編】

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いよいよ本コースのハイライト「布引滝」へ

お目当ての布引滝を目指して往路を戻ります。一度歩いた道も、逆向きに歩くと見えるものが違って、案外楽しいものでした。

ハイライトの布引滝は、出合い小屋から少し川の方へ進んだ展望台から見えます。

巨大な岩壁に、たくさんの白糸や布を垂らしたかのような独特の姿で、水音ともあいまって、圧倒されるような存在感があります。

溶岩台地の崖から流れ出しているのですが、この滝の上流に大きな川は存在せず、この部分で大量の伏流水があふれ出して滝になっているのだそうです。今まで見たことのない、とても不思議な滝です。

滝の下へ向かって急な登山道を下っていきます。

滝壺まででると、見上げるような絶壁が扇風のように頭上に広がっています。

流れ落ちているのが伏流水のため、年間を通じて水量が安定しており、滝の周辺の岩は緑鮮やかなコケに覆われています。無数の岩の間を絶えることなく滝水が流れ落ちていて、岩の連なりが、まるで石仏のように見えたことから、古くは「小仏滝」と呼ばれたそうです。

布引滝の左側に、もう一つの滝「横手滝」が流れ落ちているのです。この滝の前にはつり橋がかけられており、対岸へ渡れます。

落差約15mの横手滝。優美に流れ落ちる布引滝とは対照的に、力強い水量で迫力があります。目の前のつり橋を通ると、ひんやりとした風が流れてきて、水圧の強さを実感できます。

木々が出すフィトンチッドと、滝から発生するマイナスイオンのパワーで、癒し効果も抜群。とても気持ちのいいトレッキングでした。

今回参加したのは、半日足らずのショートコースですが、単なる山歩きではなく、知識豊富なガイドさんの話を聞きながら森を眺めるという体験は、学びも多く、満足度の高い時間となりました。

「乗鞍山麓五色ヶ原の森」は、一日かけて歩くロングコースが3コース、半日で楽しめるショートコースも3コース。ツアー終了後に、ほかのコースも全て制覇してみたいと思ったのは私だけではないはず……。違う季節にも、ぜひ訪れてみたいものです。

【DATA】

■施設名:乗鞍山麓五色ヶ原の森

■住所:岐阜県高山市丹生川町久手471-3

■ツアー催行期間: 5月20日~10月31日

■URL:https://goshikinomori.com/

 

■施設名:平湯キャンプ場

■住所:岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯768-36

■営業期間:4月中旬~11月15日

■URL:https://www.hirayu-camp.com/

 

■施設名:ひらゆの森

■住所:岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯763-1

■営業期間:通年営業

■URL:https://www.hirayunomori.co.jp/

※2024年2月現在の情報です。最新の情報につきましては各施設にお問い合わせ下さい

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