開催10周年を記念し、初の東京開催となった『FIELDSTYLE TOKYO 2026』。会場となった東京ビッグサイトには2日間を通して5万人を越えるファンが集まり、大盛況のうちに幕を閉じました。今回は会場へと潜入したソトラバ編集部の琴線を刺激したカスタム軽トラックにフォーカスしたいと思います。カスタムビルダーである『星★商店』が手掛ける軽トラの「背抜きカスタム」とは!?
トラック野郎が切り拓いたカスタムの系譜
一般的な乗用車とは異なり、トラックの世界におけるカスタムは独自の進化を遂げてきました。映画「トラック野郎」で一世を風靡した「デコトラ」というカスタムスタイルが日本文化としてひとつのジャンルを確立し、現在はアートトラックとも呼ばれています。
そのデコトラへのカスタムのひとつとして考案されたのが「背抜き」と呼ばれるもので、キャビンのバックパネル(背中部分)を後方へとセットバック、つまり背抜きすることで居住スペースを拡大するものです。今回のイベントでは、デコトラで使用される背抜き加工を使い、新たなスタイルへと昇華した軽トラックが注目を集めていました。

そのカスタムを手掛けたのが「星★商店」で、ホンダ・ビートを愛車とする濵道社長が「軽トラックの背中をブチ抜いて普通のシートを付けたらオープンカーになるし、注目を集めるんじゃない?」というアイデアと悪ふざけから開発が始まったそうです。
強度試験から公認取得まで職人が挑んだ壁
しかし、そのアイデアを実現させるにはモノコックの歪み試験実施やボディの強度検討書の作成、検査場に提出する数々の書類製作などクリアしなければならない問題が山積みだったそうです。それでも面白いモノを作りたいという欲望には勝てず、ひとつひとつの問題をクリアすることで公道を走れるための車検取得を実現。

今では現行ダイハツ・ハイゼット系をはじめ、スズキ・キャリイ、日産クリッパー、三菱ミニキャブなど多数の軽トラに対応しており、軽トラカスタムに背抜き加工というスタイルを広く具現化しています。
オープンエアからトランポまで使い道は無限大
軽トラックに背抜き加工を施すことでどんなメリットがあるの?……という疑問を抱く読者諸兄も多いことと思います。まずなにより同社社長の思い付き通りどおり「目立つ」ということ、そして背抜きによって得られる解放感は絶大で、昭和のバモスホンダやミニ・モークのように楽しむことができます。
またキャビンと荷台が直結する軽トラのメリットを活かせば、キャンピングカーとしての可能性も大きく広がります。荷台に幌を被せれば快適な居住空間に早変わりし、バイクや自転車を積んだトランポとしても活躍。オープンのまま風を感じながら走るもよし、用途に合わせてカスタムの幅を自由に広げられるのが背抜き軽トラの真骨頂です。

このコンセプトは日本国内だけでなく、海を渡ってアメリカでも話題となり、星★商店への問い合わせが来ているとのこと。濵道社長は惜しむことなく背抜き技術をアメリカへと伝授し、その魅力が海を渡ったアメリカで広まりつつあります。さらに同店は、コーチビルダー仲間と連携するグループ『A.F.C』を通じて幌テントやアルミ製シェルといった架装アイテムも手掛けており、背抜きをベースにした多彩なカスタムを一貫してサポートしています。
可愛さと解放感を両立したカスタム軽トラの実力
ブースに展示されていたのはダイハツ・ハイゼットをベースに製作された「いちごミルク」と命名された一台。淡いピンクに塗装されたボディがキュートさをアピールしていましたが、その特徴は背抜き加工として背面のパネルを排除することで大きな解放感を得るとともに、リクライニングシートへと換装することで限りなくフラットに倒せる快適さを実現しています。

同モデルにはファスナー式の幌が用意されているので、雨が降っても最低限の対処が可能。その部分はバモスホンダやミニ・モーク同様、遊びのクルマと割り切る心構えは必要になりそうです。背抜き加工を施すことで唯一無二の解放感をアピールするいちごミルクですが、もちろん強度計算が細かく行われ、細部に補強を入れることでしっかりと車検を取得できるので安心です。
法律に基づいた車検取得という確かな裏付けのもと、唯一無二の背抜き軽トラを世に送り出し続ける星★商店。『A.F.C』のネットワークを活かしたラック、トノカバー、発電機、キャンピングカーリノベーションなど、”ユーザーのワガママ”を具現化するプロ集団は頼れる存在です。頭に描いた夢をカタチにしたいと思っているのなら、まずは星★商店に相談してみましょう。
【詳しくはこちら】
◆星★商店
tel.058-216-9411
https://www.hoshisyouten.com

記事一覧
キャンプ場を探す
ショッピング