車中泊の自由な旅に憧れつつも、いざ実行するとなると「お風呂やトイレはどうするのか」と足踏みしてしまう方は少なくないはずです。特に慣れない環境での夜明かしは、防犯面も含めて初心者にはハードルが高く感じられるものです。初心者が抱く不安を取り払い、箱根の老舗旅館「一の湯」がかつてコロナ禍で提供し話題を呼んだ「車中泊ビギナープラン」が、熱い要望に応えて復活を果たしています。老舗旅館ならではのホスピタリティが詰まった、安心で快適な車中泊の拠点をご紹介します。
利用者の熱烈な声で再開された道の湯という安全基地
かつてコロナ禍において販売され、大盛況を収めた「車中泊ビギナープラン」。パンデミックの落ち着きとともに一度は休止したものの、利用者から「いつ復活するの?」「もうやらないんですか?」といった問い合わせが絶えず寄せられていたといいます。
箱根の仙石原エリアは人気の観光地でありながら、気軽に車を停めて夜を明かせるインフラが十分に整っていません。物価高で車中泊のニーズが高まる中、再開を望む熱烈な声と現場の「自分たちが『道の駅』ならぬ『道の湯』になればいい」という思いが合致し、「道の湯」として車中泊ユーザーの受け入れを再開することにしたそうです。

プラン最大の魅力は、老舗旅館ならではの充実した設備を利用できる点です。2種類の泉質を楽しめる大浴場が時間内であれば何度でも利用でき、長旅の疲れをしっかりと癒やせます。さらに、駐車場から徒歩1分の距離にある館内トイレが24時間利用できるほか、電子レンジの完備や、ポータブル電源の貸し出し(1100円)といったサポート体制も万全。設備が整っていない場所での車中泊に不安を覚えるビギナーにとって、まさに頼もしい活動拠点として機能します。
通常入浴料が含まれるお得感と時間を気にしない自由な旅
車中泊ビギナープランは、旅館の施設を一部利用しながらも、寝泊まりは車内となるため料金設定は「1台あたり」となります。平日は1台5500円のため、2名で利用すれば実質1人当たりの料金は2750円に抑えられます。また、宿泊料金には滞在中いつでも使える通常1400円の温泉利用料が含まれていることを考えると、圧倒的なコストパフォーマンスということができます。

さらに、1名1100円でロビーを利用したフリードリンクや、当日の空き状況によっては客室での宿泊やサウナの利用など、別途料金ではありますが、より快適な滞在を後押しするオプションも用意されています。また、旅館特有の食事時間に縛られることなく、自分たちのペースで動ける自由度の高さも魅力です。夜は名湯に浸かってゆっくりと体を休め、翌朝は早起きして金時山へのハイキングや芦ノ湖でのフィッシングへ直行するなど、思い思いのアクティビティを存分に楽しめます。
車両サイズに制限も1日1台の特別空間は別格
老舗旅館の設備とホスピタリティを活かした車中泊プランは、安全かつ快適に車中泊デビューを果たしたい人や、翌朝早くから箱根でのアクティビティを満喫したい人に最適な選択肢です。

一方で、利用前に確認しておきたい注意点もあります。駐車場の入口の幅に制限があるため、全長5000mm、全幅2000mm以上の大型キャンピングカーなどは駐車できず、本プランを利用することができません。車両サイズが適合し、箱根への車中泊旅を計画しているなら、平日1日1台限定という特別な空間で、新しい旅の形を体験してみてはいかがでしょうか。特に車中泊に不慣れなビギナーにとっては、入浴、トイレ、水分補給がすぐにできて、駐車エリアにほかの車両がいない静かな空間での車中泊デビューは、多くの不安を取り除いた最高の体験となることでしょう。
■ 車中泊ビギナープラン 詳細
期間:2026年6月10日〜9月30日予定
施設:仙石原品の木「一の湯」
料金:1台 平日5500円 / 繁忙期6600円 / 休前日7700円(すべて税込)
受け入れ:1日1台限定(平日から開始)
その他:
・指定駐車場にて車中泊が可能
・館内の大浴場、お手洗い(24時間)、電子レンジ利用可能
・全長5000mm×全幅2000mm以上の車は利用不可
一の湯公式サイト:https://www.ichinoyu.co.jp/

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