お気に入りのアウトドアギアを増やしていくと、荷物はかさばり重くなりがちに。移動や設営、撤収もひと苦労で、それだけで疲れてしまう人も少なくありません。そんな負担をぐっと軽くしてくれるのが、近年注目を集める“軽量化”重視の「ULキャンプ」。身軽にフィールドを楽しみたい人にぴったりのスタイルです。今回は、ULキャンプの魅力に迫っていきましょう。
アメリカのロングトレイル発祥で行動範囲も広がるウルトラライト
ULとは「ウルトラライト」の略称。装備をできるだけ軽く、少なくするキャンプスタイルを指します。起源はアメリカで発展した、数千kmに及ぶロングトレイルを超軽量装備で歩く文化。より遠くへ、より長く歩くために必要だった軽量化の工夫が、キャンプスタイルにも広がり定着してきました。近年では、日本でもULキャンプを楽しむ人が増えつつあります。

荷物が軽くなる最大のメリットは移動時の負担軽減。疲労を抑えられるため、高地への移動や観光を組み合わせるなど行動範囲も広がります。装備が少ないぶん設営・撤収がスムーズに進むのも嬉しいポイントですね。
消耗品を除く重量の基準と薄手生地のデニールで選ぶシェルター
装備重量は、消耗品を除き4.5kg以下が目安とされるULキャンプ。最小限の装備で成り立つため、重要になるのは計画性と事前準備です。必要なギアを厳選し、さらに軽量なものに買い替えるのも現実的な選択肢。今ではULキャンプ用のギアも充実しており、テントやテーブル、カトラリーまで幅広く展開されています。
軽さを追求するだけでなく、機能性や快適性を損なわない工夫も欠かせません。中でも大きなポイントとなるのがテントの軽量化。重さを左右する要素の一つが生地の厚みで、糸の太さや重さは「デニール」で表されます。ULテントでは10~20デニール程度の薄手生地がよく使われます。ただし、生地が薄いほど耐久性は低下するため、使用環境を見極めた選択が重要になります。

あえて持たずに自然をダイレクトに感じる楽しみ方
ULキャンプの魅力は、単なる負担軽減にとどまりません。装備をそぎ落とすことで、風や音、地面の感触といった自然の要素をよりダイレクトに感じられる点も大きな特徴です。中にはイスやテーブルをあえて持たず、不便さそのものを楽しむ人も。最低限の装備で過ごす時間は、普段のキャンプとは違った気付きや心地よさをもたらしてくれるでしょう。

「持たない」という選択が、キャンプの楽しみ方を変えるきっかけになることもあるULスタイル。いきなり装備をすべて買い替えなくても、まずはテントを軽いものに見直すところから始めてみるのも一案です。身軽だからこそ広がる自由なフィールド体験、その奥深さに触れてみてはいかがでしょうか。

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