くじゅう連山の山旅二日目です。晴れ予報のはずが、想定外の風雨に叩かれながら久住山を越えて法華院温泉まで歩いた初日は、あちこちに咲いているミヤマキリシマに癒されたのですが、二日目はどんな花や景色に出会えるでしょう。
「弁当二個作戦」で早朝出発
翌日はみんな仕事だし、どうしても今日中に帰らないといけないので、帰りの新幹線も予約済み。絶対に決まった時刻までには下山しないといけないという時間的な制約があります。でも、せっかくだから、眺めのいい「大船山」にも登りたい。ということで、お宿の朝食時間を待たずに早く出発するため、朝ごはんもお弁当にしてもらう作戦に。

朝と昼の分のお弁当二つ! それを、前夜のうちに受け取っていました。どっちから食べてもべつに構わないようなものですが、調理方法や食材によって賞味期限の時間が少し違うようでした。お宿で朝食をいただくと、熱々のお味噌汁がついているし、炊き立てごはんをお代わりできるのになぁ、と少し(かなり?)残念に思いながら、しっかりと完食して、いざ出発!

悪天の初日から一転して晴れるか?
天気予報では晴れなのに一日霧雨だった初日。二日目のお天気はどうなるでしょうか。雨は降ってないけど、なんだかすっきりしない空模様です。昨日の夕方、パーっと晴れてきたのはなんだったのか。でも、登山道脇にはたくさんのミヤマキリシマの群落があり、鮮やかな花が満開。朝から花の可憐さに元気をもらって、さぁ登ろう!

広大な平坦地「坊がつる」を通り抜けて、樹林帯の登りを1時間半ほどがんばると、徐々にまわりの景色が見え始めました。

くじゅう連山北側エリアの山々が見えています。すっきりしない空模様ながらも、遠くが見えるとテンションアップ(単純)。山頂に着くまでに晴れたらいいな!
大船山の登路で癒してくれた花は
霧雨の中を歩き通した初日は、ミヤマキリシマの可憐さにパワーをもらっていたのですが、大船山への登山道は、標高のせいなのか、ミヤマキリシマはまだちらほら咲き。代わりに、足元を可愛らしく彩っていたのがコチラ。

愛らしいピンクの花をいっぱいに咲かせているイワカガミです。イワカガミは、イワウメ科の常緑多年草で、ツヤツヤとした葉っぱが鏡のように見えることから名づけられています。主に高山帯に分布していますが、房状になった花びらがとても可愛らしくて、出逢うとうれしくなる花のひとつ。
かなり大規模な群落で、こんなにたくさんの花が密集しているのは珍しいかも。みんな撮影モードのスイッチが入ってしまって、ちっとも前に進みません。おーい。山頂に着かないぞ!

山頂まであと少し。だんだん目線が高くなってきて、朝出発した法華院温泉がはるか下方に見えます。その北側を囲むように屹立するのは三俣山。