ポータブル電源を購入する際は、スペックをよく理解して、自分の用途に合う製品を選ぶことが大切です。確認したいスペックとしては、「バッテリー容量」「定格出力」「形状&サイズ」「出力端子&本体充電」などですが、これらの詳細については「別記事(https://www.sotolover.com/2023/03/7134/)」でそれぞれ解説しています。ここでは、目的別に注目の製品をご紹介。基礎知識を解説していただいた篠原義夫さんに、おすすめモデルを挙げていただきました。
ソロキャンプ用なら400Wクラスが狙い目
オススメアイテム.01【ソロキャンプ向け】
■商品名:「JVCケンウッドBN-RB37-C」
■実勢価格:5万4800円程度
こちらはオーディオ製品でも有名なJVCケンウッドが発売しているポータブル電源です。375Wh(10万4400mAh)のバッテリー容量を確保しつつ、約3.6kgと持ち運びもしやすい軽量設計となっています。国内メーカーの製品だけあって、「本体の端子やボタン類には日本語による表記や説明がしっかりと施されていて安心感があります」(篠原さん)。
搭載する電源は、AC、DC(USB)、シガーソケットの3系統。AC電源は1基で、定格出力は200W、瞬間最大出力400Wとパワーも十分なレベルです。「正弦波にもしっかり対応しているので、幅広い電化製品を利用できます」(篠原さん)。DC電源としては、2基のUSB Type-A端子を搭載しているので、「スマホやタブレットの充電も問題なくこなせるでしょう」(篠原さん)。
さらに、別売オプションでソーラーパネル充電にも対応。2年間の保証期間や期限なしのテクニカルサポートを提供するなど、「サポートも充実している点も大きな魅力」(篠原さん)といえます。
【主なスペック】
■バッテリー容量:10万4400mAh/375Wh
■定格出力:200W(瞬間最大400W)
■出力:AC×1、USB Type-A×2、シガーソケット×1
■充電時間:約12.5時間(ACアダプター使用時)
■サイズ:幅231mm×高さ168mm×奥行134mm
■重量:3.6kg
ファミリー用は人数に合わせて大容量を!
オススメアイテム.02【ファミリーキャンプ向け】
■商品名:「アンカー・ジャパン Anker 757 Portable Power Station(PowerHouse 1229Wh)」
■実売価格:16万9900円程度
こちらはファミリーキャンプ向けのハイスペックモデル。1229Wh(38万4000mAh)の大容量バッテリーを搭載しています。バッテリーセルには、寿命の長さが特徴のリン酸鉄リチウムイオン電池を採用するほか、高耐久設計の電子部品を活用し、充放電サイクル3000回後も初期容量の80%以上を維持するという、「ポータブル電源としてはトップクラス」(篠原さん)の長寿命バッテリーを実現しています。
AC電源として全6基のコンセントを備えており、定格出力は1500W、瞬間最大出力は2400Wを実現。「電子レンジやドライヤーといった高い消費電力を要する電化製品も余裕で動作させることが可能です」(篠原さん)。一方、DC電源にはUSB Power Delivery(USB端子からの電力供給)対応のType-C端子2基を含む、全6基のUSB端子を搭載し、「スマホやタブレットなど、複数のデジタル機器の充電も問題なくこなせます」(篠原さん)。
また、ポータブル電源本体の充電も極めて高速。1時間で80%、1.5時間でフル充電が可能なので、思い立ったときにすぐに利用できるのもメリットです。
大容量バッテリーを内蔵していることもあり、本体重量は19.9kgとかなりのヘビー級ですが、本体両側に握りやすいキャリーハンドルを設けてあるため、両手でしっかりつかんで移動可能。「両サイドのハンドルを二人で持てば、さらに楽々と持ち運べます」(篠原さん)。
ソーラーパネル(別売)充電のほか、本体を充電しながら家電へも給電できるパススルー充電、無停電電源装置 (UPS) 機能など、災害時にも役立つ機能もしっかり搭載されています。保証期間は5年となっています。
【主なスペック】
■バッテリー容量:38万4000mAh/1229Wh
■定格出力:1500W(瞬間最大2400W)
■出力:AC×6、USB Type-A×4、USB Type-C×2、シガーソケット×1
■充電時間:約1.5時間(ACアダプター使用時)
■サイズ:幅約463mm×高さ288mm×奥行237mm
■重量:約19.9kg