アウトドアシーンで出会うかも? 世にも不思議な「水辺のへんないきもの」vol.01【海辺編】

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水が苦手な魚もいるんです!

【トビハゼ】

トビハゼは本州の太平洋沿岸を中心に広く分布し、泥の干潟に生息し、干潮時には泥の上で餌を食べます。トビハゼの仲間のミナミトビハゼは琉球列島のマングローブ林のあるところに生息しているので、キャンプに訪れた際には注意して探してみてください。

                     

                       

トビハゼの仲間は水が苦手という、珍しい魚類です。繁殖期を迎えるとオスがジャンプや尾部をくねくねと動かす求愛ダンスをします。メスを得意のダンスで惹きつけ巣まで連れて行って、卵を産んでもらいます。

ミナミトビハゼは尾ビレを大きく上にそりあげ、トビハゼは尾ビレを激しく振るという特徴があります。

                                            

【デ―タ】

■トビハゼ

■スズキ目 ハゼ科 トビハゼ属

■生息地:東京湾以西の干潟

                     

ライバルに負けないようメスを持って運ぶ

【ホンヤドカリ】

日本ではよく見かけるヤドカリで、オスのほうがメスよりも体が大きく、右のハサミのほうが左のハサミより大きいのが特徴です。

オスがメスを左のはさみではさんで運ぶオスの姿が見られます。冬から春、潮だまりでこの姿に出会えます。

                      

                   

メスを巡るオス同士の争いはヤドカリの世界でも厳しいようで、このような行動に出ると考えられています。交尾はすぐに行えるのではなく、メスが脱皮をした後になるため、その時が訪れるまでオスはガードし続けなければなりません。

オス同士の戦いにも使われる大きな右脚が繁殖の時期にはなくなってしまう場合もあります。

                                

【デ―タ】

■ホンヤドカリ

■十脚目 ホンヤドカリ科 ホンヤドカリ属

■生息地:日本全国の磯

                                                 

オスはハサミを使ってセクシーダンス?

【シオマネキの仲間】

河口近くの干潟や浜で静かにしていると、巣穴からシオマネキが現れてオスが大きなハサミをふって、手招きするような求愛ダンスでメスを誘う姿が見られます。また、オス同士で競い合ったりする光景が見られるでしょう。

                          

                                                      

シオマネキもオスのハサミが片方だけ大きいのが特徴ですが、ホンヤドカリと違って大きいハサミがあるのは、左右どちらの可能性もあります。確率は半々に近いという調査結果もありますが、種や場所によっても偏りが見られた調査結果もあります。

                                                         

【デ―タ】

■シオマネキ

■エビ目 スナガニ科 シオマネキ属

■生息地:静岡県以西の海岸

                                   

海辺でも生き物たちは子孫繁栄のために生き抜き、環境にあった生態を見せます。観察に夢中になり過ぎてケガなどしないように、注意しながら生き物たちの姿を楽しんでみて下さい。

                         

【取材協力】

■サンシャイン水族館(https://sunshinecity.jp/aquarium/

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