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「アプリは晴れ」なのに実際は雪!木曽駒ヶ岳に挑んだYouTuberに学ぶ悪天候も想定したレイアリングと撤退判断の重要性

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登山をしていると、ときに自然の予測できない姿に驚かされることがあります。アウトドアギアを独自の目線で紹介していくYouTubeチャンネル『minimum 365 Outdoor Gear Lab』のMTさんが今回訪れたのは、長野県の名峰・木曽駒ヶ岳。

標高2956mの中央アルプス最高峰でありながら、中央アルプス 駒ヶ岳ロープウェイで中腹までアクセスが可能で、さらに7月から10月の間であれば登山初心者でも挑戦することができる希少な高山として人気を博しています。しかし、初心者にも門戸が開かれている山とはいえ、そこは険しい山々が連なる一帯です。果たして、今回の登山はどのような展開が待ち受けていたのでしょうか。その全容を追います。

快晴予報を信じて向かった千畳敷カールで待ち受けていた霧の洗礼

今回ご紹介する動画は、「【登山】【キャンプギア】【木曽駒ヶ岳】あり得ない… 人智を超えた自然の猛威 天気アプリの限界を感じた木曽駒ヶ岳」です。事前に複数の天気アプリで晴天を確認し、意気揚々と山へ向かったのですが、待ち受けていたのは予想を裏切る展開だったようです。

専用バスで移動した後、約8分間のロープウェイに揺られると、標高2612mに位置する貴重な氷河地形「千畳敷カール」に到着しました。楽しみにしていた景色がついに見られると期待していましたが、辺りは霧で完全に覆われ真っ白な世界。天気アプリの予報は晴れを伝えていたため、霧が晴れることを願って待ってみるものの、残念ながら天候が回復することはなく、山特有の「ガス」の洗礼を浴びることとなりました。

木曽駒ケ岳の千畳敷カールは真っ白な霧に覆われ視界不良

劣悪環境でも衣食住の充実が基本あったか飯で凌ぐ正念場

小雨が降り出すあいにくの状況でしたが、当初の予定通り登山を決行。しかし、歩き続けるうちに雨はみぞれ、やがて雪へと変わり、天候は刻々と悪化していきます。

ちなみに、この日のレイアリングは、MILLET(ミレー)の「ドライナミック スルー」をベースに、mont-bell(モンベル)の「ジオライン M.W.(ミドルウエイト)Long」と「クリマグリッド パーカ」、さらにARC’TERYX(アークテリクス)の「アルファ ジャケット」という組み合わせ。外気温は5度と低めでしたが、適切なレイアリングにより歩行中は寒さを感じないほど快適だったようです。

木曽駒ケ岳に挑戦した際のレイアリング一覧

ようやく絶景ポイントとして知られる稜線への分岐点「乗越浄土」に到着しましたが、視界は依然として真っ白。強風が吹き付け、予想外の荒れ模様です。ひとまずはテント設営をおこない、温かい食事で体力を回復することにしました。アルファ米の白ごはんと味噌汁に加え、温かいミネストローネもいただき、寒さに震える体を芯から温めます。

自然の厳しさと向き合い安全第一を優先した早期撤退の英断と視聴者反響

同行メンバーと話し合った結果、天候回復の見込みがなく、翌日はさらに状況が悪化する予報だったため、急きょ下山を決断します。設営したばかりのテントを撤収し、足早に山頂エリアを後にしました。残念ながら帰路でも期待していた絶景を目にすることは叶わず、周囲は深い霧に包まれたまま。容赦ない自然の厳しさと向き合いながらの帰還となりました。

天候回復の見込みがなく、下山を判断したYouTubeチャンネル『minimum 365 Outdoor Gear Lab』のMTさん

自然の猛威にさらされた登山の様子を見た視聴者からは、「悪天時の判断や装備が非常に参考になります」「潔く撤退する英断が素晴らしい」といった温かいコメントが寄せられていました。登山は常に予定通りに進むとは限りません。時にはこうした自然の厳しさに直面することも、登山者としては貴重な経験といえるでしょう。

常に自制心を保ち、最悪の状況を想定した行程判断こそが、山での事故や怪我を未然に防ぐ鍵となります。無理をせず安全に留意して、これからの山登りを楽しみましょう。

【出典】
『minimum 365 Outdoor Gear Lab』
https://www.youtube.com/channel/UCULstZgL_HWUkmqLKirCfKQ