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2泊3日の野外取材で使っても減りは数% 「BLUETTI AORA 300」が見せた底なしの余裕

楽しい外遊びはソトラバで。アウトドアWEBメディア Soto Lover


静岡・朝霧高原のふもとっぱらで開かれた、三菱自動車主催の大型キャンプイベント「スターキャンプ2026 in朝霧高原」。その取材へ編集部はジムニーで乗り込みました(イベント本編の様子は別記事「次期パジェロがまさかの降臨! 600組がふもとっぱらに集った『スターキャンプ』の全記録」でレポート)。

スターキャンプ2026 in朝霧の会場

泊まりがけの取材で待っていたのは、ノートPCでの原稿執筆やカメラバッテリーの充電、さらにスマホの管理という、電気なしには成り立たない作業の数々。そこで頼ったのが、今回お借りしたポータブルバッテリーメーカーBLUETTIの「AORA 300」。比較的新しい大容量モデルを実際のフィールドで2泊3日使い倒したリポートをお届けします。

バッテリー切れの不安から解放される快適な野外取材

結論から言えば、今回の取材に大容量ポータブル電源は欠かせませんでした。取材の合間に原稿を書き進めるノートPC。撮影で容赦なく消耗するカメラバッテリー。連絡や情報収集に欠かせないスマホ。どれも電気で動く道具ばかりで、2泊3日ともなれば、その消費は決して小さくありません。会場に電源があるわけでもなく、自前で電気をまかなう必要がありました。

昼間の運用は、ちょっとしたキャンプスタイル。テーブルとイスを広げ、その上でPC作業を進めながらすぐ横にバッテリー用のスタンドを置き、AORA 300をその上に設置。手の届く位置に大容量電源があるという安心感は、屋外で長時間の作業をするうえで思いのほか大きなもの。充電残量を気にして作業を中断する、あの小さなストレスから解放されました。

BLUETTI「AORA 300」を使って野外でPCを使っているところ

日が落ちてからは舞台は車内へ。夜露や急な雨を避けるためAORA 300はジムニーの車中へ移動させ、そのまま車中泊の電源として朝まで活躍してくれました。

電子レンジも動く高出力と充実の出力ポート10個搭載

今回の相棒となったAORA 300について、ここで素性を明かしておきましょう。手がけるのはBLUETTI(ブルーティ)。ポータブル電源とクリーンエネルギー技術を専門とするメーカーで、リン酸鉄リチウムイオン電池をいち早く採用するなど、この分野では世界的に知られた存在です。

BLUETTIが面白いのは、ポータブル電源をキャンプの道具にとどめて考えていないところ。停電や災害時の備えとしてはもちろん、ふだんの暮らしのなかで「延長コードのいらない電力」として使う。そんな新しい電気の付き合い方を提案しています。実際、屋外でも室内でもコンセントの位置に縛られず電気を持ち運べる感覚は、一度知ると戻れません。

そのBLUETTIのラインアップで、大容量モデルにあたるのがAORA 300です。容量は3014.4Whで定格出力は2000W。電力リフト機能を使えば、瞬間的に4000Wまでの機器にも対応します。電子レンジや電気ケトルといった消費電力の大きな家電も視野に入る、頼もしいスペックです。

BLUETTI「AORA 300」

ポート類も充実していて、ACコンセントやUSB-A、USB-C、シガーソケット、12V/30AのDC出力まで、合わせて10個の出力端子を搭載。スマホからカメラ、ノートPCまで、性格の違う機器をまとめて面倒見てくれます。充電も力強く、AC電源なら約1.8時間で80%、約2.3時間で満充電まで回復。さらに停電時にはUPS機能が10ミリ秒以下で電力を切り替えるなど、いざというときの安心感も備えています。

気になるお値段メーカー希望小売価格で35万8900円(税込)。決して安い買い物ではありませんが、この容量と多機能ぶりを考えれば納得の一台です。なお執筆時点の公式サイトでは、セールで希望価格から大きく値を下げた価格で販売されています。価格は時期によって変動するので、最新の金額は公式サイトでチェックしてみてください。

ソーラーパネル併用で実感した消費を上回る充電力

では実際のフィールドでどうだったのか。正直に言えば、今回の用途ではまったくの拍子抜けでした(もちろんいい意味で)。お恥ずかしい話、出発前の充電をうっかり忘れて残量70%のまま現地入り。それでも2泊3日のあいだノートPCやカメラバッテリー、スマホを充電し続けて、減ったのはほんの数%ほど。電欠の不安を感じる場面は一度もありませんでした。

BLUETTI「AORA 300」と併用した同社の高効率ソーラーパネル

さらに効いたのがソーラーパネルの併用です。日中パネルをつないでおくとPC作業で電気を使っている最中でも残量が微動だにしない。少なくとも減ることはありませんでした。晴天に恵まれたこともあり、使いながら充電される感覚は、屋外取材において想像以上に心強いものでした。

むしろ心残りなのは、この大容量を持て余してしまったこと。せっかくならドライヤーや電気調理器のような消費電力の大きな機器をつないで、AORA 300の本領をしっかり検証したかった。今回の用途程度ではびくともしないというのが正直な実感です。

重さは26.3kgと軽くはありません。とはいえこれだけの容量を備えた一台と考えれば、納得のいく重さ。サイズもそれなりに存在感はあるものの、軽自動車のジムニーでひとり車中泊をする分には決して大きすぎるものではありませんでした。手元に置いて使い、夜は車内へ移す——その取り回しに不満を感じる場面はありません。

災害時の備えなど日常から非日常まで複数役をこなす力

ではAORA 300はどんな人に向いているのか。ひとことで言えば、容量に一切の妥協をしたくない人。今回のように複数の機器を何日も充電し続けるような使い方でも、まず残量を心配せずに済む安心感は大容量モデルならでは。家族でのキャンプや連泊の車中泊、あるいは家庭の備えとして「とにかく大きな電力をひとつ持っておきたい」というニーズには、まっすぐ応えてくれます。

BLUETTI「AORA 300」を自動車内に設置して使用しているイメージ

一方で、先に触れた重さや大きさが気になるなら話は変わります。「自分の使い方ならもう少し小さくてもいいかも」と感じた方もいるはずです。実際、ソロでの短い車中泊やスマホとカメラの充電が中心といった用途なら、もっと軽量コンパクトなモデルで十分かもしれません。BLUETTIのラインアップなら、容量2073.6Whの「AORA 200」や、1024Whの「AORA 100 V2」あたりが候補。これらにソーラーパネルを組み合わせれば、使いながら充電する運用で容量の不足を補えます。今回のソーラー併用の手応えを踏まえると、この組み合わせは特におすすめできます。

そして忘れてはいけないのが、ポータブル電源はアウトドアだけの道具ではないということ。停電や災害時には家庭の備えとして頼りになり、ふだんの暮らしでもコンセントの位置に縛られない「持ち運べる電力」として活躍します。キャンプや車中泊で使い慣れておけば、いざというときにも迷わず使える。その二役、三役をこなせる点こそ、一台持っておく価値だと感じます。

電源の心配から解放されると、これほど取材に集中できるのか——連泊のフィールドで得たいちばんの実感は、つまるところそこに尽きます。原稿を書いて写真を整理し、夜は車内で静かに電気を支えてくれる。手元に頼れる電力があるという安心は、作業の質そのものを底上げしてくれました。

そして使い切れないほどの余裕は、もっと過酷な場面でも応えてくれるという裏返しでもあります。アウトドアの相棒としてだけでなく、停電時など暮らしを支える道具としても懐が深い。電気を持ち運ぶという選択が日々をどう変えるのか、気になった方はぜひ一度その懐の深さに触れてみてください。

【詳しくはこちら】
◆BLUETTIジャパン
https://www.bluetti.jp
◆AORA 300製品ページ
https://www.bluetti.jp/products/bluetti-aora-300-portable-power-station?variant=52651597660527