“なんなら釣れなくてもいい”をテーマに活動しているWAZAO-IPPONから、世界唯一の渓流ルアー和竿「Inheritor“受け継ぐ者”」(税込33万円)が誕生。受注生産が開始され、釣り愛好家から大きな注目を集めています。「革新的な竹製ロッド」と呼ばれる同商品の魅力を、じっくり紹介していきましょう。
唯一無二! 竹製ルアーロッド開発の軌跡
竹製ルアーロッドは非常に珍しく、これまで商品化に至った他のブランドはありません。2021年から4年間、北海道での試作やテスト釣行を繰り返し実施。日本の伝統的な和竿をアングラーに向けて再提案するべく、現代のルアーシーンに適合するよう研究開発がおこなわれてきました。完成した商品は、繊細なしなりとルアーフィッシングに不可欠なキャスト性能を両立。高性能なギアでは味わえない“深み”を体験することができます。

竿本体には希少な国産天然竹が使用され、熟練職人によって丁寧に生産されます。竹の種別によりさまざまな個性があり、竹の美しい形を残した布袋竹モデル、真竹の貼り合わせ削り穂先の技法を施した矢竹・高野竹モデル、丸節竹モデルを展開。また、仕上げに漆塗りをすることで、耐久・防水性と美しい光沢も兼ね備えています。職人が山に出向き、素材を丹念に選ぶところから完成に至るまですべて手作業でおこなわれるため、まさに「一点物」と呼べる商品ではないでしょうか。



軽量かつ強度も証明されたベイト&スピニングの2モデルが同時発売
「Inheritor」は経年変化を楽しめる特注の真鍮フェルールを採用したベイトモデルと、コルクグリップ一体型のスピニングモデルがあります。

いずれも長さは4ft~5ftあり、継数は3pc。中流から源流域での使用を想定し、30cm程度のトラウトを狙う設計になっているのが特徴です。スリリングなやり取りができる一方、60cm級のアメマス実績もある強度。推奨ルアーウェイトは1~3gですが、最大7gの負荷テストまでおこなわれました。

竿にはWAZAO-IPPONの“W.I”の焼印があり、和竿専用ロッドバンドと竿袋が付属されています。完全受注生産のため納期に2~3カ月要する一方、3年以内であれば火入れ・磨き・破損修理など全て無料・無制限で対応してもらえるのがポイント。

さらに、専属スタッフによる使い方やメンテナンスのオンラインレクチャーも実施。初心者ならではの疑問にも丁寧に答えてもらえるので、ぜひ活用してみてください。