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三名城だけじゃない! 山深き天空の城から高低差390mの要塞まで難攻不落の三大山城の魅力

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日本各地に残る、数々の名城や城跡。熊本城をはじめとする「三名城」が有名ですが、国内には「三大山城」と称される城も存在します。山城とは山に築かれたお城のことで、自然の山を削り、盛り固めて造られました。基本の素材は土であり、建物は木造で簡易的なものが多かったため、現存しているお城はほとんどありません。今回は、難攻不落の「三大山城」に注目します。

標高717メートルの頂きに築かれた七百年の歴史を誇る岩村城

岐阜県の「岩村城」は標高717mに位置しており、日本で一番高いところに建てられた山城です。また、別名「霧ヶ城」とも呼ばれており、霧が発生しやすい気象条件が逆手にとって城造りに活かされました。

源頼朝の重臣・加藤景廉によって築城された「岩村城」。明治時代に廃城されるまで700年にも及ぶその歴史は、日本の城史で例を見ない長さです。現在も残る石垣から、当時に想いを馳せることができます。

岩村城の石垣

麓から本丸までの比高が日本最大を誇る奈良の広大な高取城跡

奈良県にある高取城は、標高583mの高取山の頂に築かれた山城です。城内周囲約3km・郭内周囲約30kmにも及ぶ大規模な山城でしたが、現在は緑に覆われ、石垣を留めるのみとなりました。

麓から本丸までの高低差を表す比高は390m。日本の山城として最も高く、この差が大きいほど難攻不落と言われるため、日本一の山城とも言われています。

高取城の石垣

はじまりは元弘2年に高取の豪族・越智氏が築いた、天守や櫓などの一切ない掻揚げ城とされています。天正13年に豊臣秀長の家臣だった本多利久が城主となり、平城式手法を取り入れた大小の天守・27の櫓・33の門を持つ珍しい山城へと拡張されました。現在は紅葉の見頃を迎える11月23日に、火縄銃の実演や時代行列が行われるのが恒例行事となっています。

臥牛山の山頂に位置し唯一当時の木造建築物が現存する備中松山城

岡山県にある備中松山城は、三大山城で唯一建物が現存している貴重な山城です。市街地北端の4つの峰からなる臥牛山(がぎゅうざん)にあり、峰のひとつ小松山の山頂にある近世城郭を指します。

鎌倉時代に大松山に築かれた砦がはじまりで、のちに小松山へと移動し備中の中心として栄えることになりました。周囲は雲海が発生することでも知られ、別の峰にある展望台から雲海に浮かぶ姿が見られることから「天空の山城」とも呼ばれています。

雲海に浮かぶ備中松山城

旅先の立ち寄り処のひとつとして、「山城巡り」をしてみてはいかがでしょうか。