ソトラバ

日本固有のどんぐりは22種類! 自生する「木」の名前や特徴を知り森へ出かけよう

楽しい外遊びはソトラバで。アウトドアWEBメディア Soto Lover


アウトドアやキャンプをしていると、森林へ足を運ぶ機会も多くありますよね。木々に囲まれているととても癒やされますが、その木をじっくり観察してみたことはありますか?総面積の70%を森林が占める日本には、約1500種類の木が自生しているといわれています。普段何気なく通り過ぎてしまう景色も、知れば新しい景色に変わるかもしれません。日本に自生する木の特徴と種類を見ていきましょう。

針葉樹と広葉樹の異なる特徴と森林がもつそれぞれの雰囲気

日本に自生する木には、大きく分けてスギやヒノキなどの「針葉樹」と、ケヤキなどの「広葉樹」があります。針葉樹は細くとがった葉を持ち、まっすぐ育つのが特徴。対して広葉樹は広く平らな葉で、枝分かれして育つという特徴を持っています。

木材としては、針葉樹は建築や家具など幅広い用途で使用されています。一方の広葉樹も家具や床材などに使われていますが、針葉樹に比べると密度が高く加工がやや難しい面があります。

針葉樹の森

興味深いのが、森林のもつ雰囲気は木の種類によって異なること。針葉樹林は落ち着いた神秘的な雰囲気、広葉樹林は明るく温かみのある雰囲気が感じられます。

キャンプ場で身近なブナ科の特徴と気候で変わる森林の様子

キャンプ場などでもよく見られる広葉樹のブナ科の木は、ブナやクリ、コナラやシイなどさまざまな種類に分かれています。それらの果実にあたるどんぐりは、日本固有種だけで22種類もあり、多様性に富んだ存在。どんぐり自体から木の種類を見分けるのはとても難しく、木や葉を見て判断する方がわかりやすいです。

ブナの原生林

ブナ林は日本各地に広がっていますが、雪の多い日本海側と少ない太平洋側ではブナ林内で生息する草木の種類も異なります。地面近くに生える植物も異なるため、日本海側と太平洋側では森の様子が違って見えるでしょう。また、日本海側では雪の重さに負けないよう、木の根元が大きく曲がった「根曲がり」という現象を見ることもできます。

南北に長い日本列島の気候が育む地域ごとの多様な森林分布

針葉樹も広葉樹も国内に広く分布していますが、南北に長い日本では北海道は亜寒帯、沖縄県は亜熱帯と大きく気候が異なるため、地域ごとにさまざまな種類の木を見ることができます。

例えば、北海道東部では寒い地方や山地に多いエゾマツなどの針葉樹林が、北海道西部から甲信越にかけてはコナラやクヌギなどの広葉樹が多く見られるのが特徴です。中部地方から九州にかけての低い山地などでは、シイやカシの木などが見られるでしょう。鹿児島県や沖縄県ではマングローブも確認できます。

さまざまな木が自生して森の印象を決定づけている

日本の国土は地形が複雑で多様な気候を持っているので、地域ごとの気候に適応した木々が自生しています。自然を親しむのはアウトドアの醍醐味の一つ。四季の移ろいだけでなく地域ごとの樹木の違いも感じられれば、ハイキングやキャンプ、そして森に出かけるのがもっと楽しくなるのではないでしょうか。