「眼鏡の専門家に聞く」春先、外遊びで気になる太陽光ダメージを防ぐ「シーン別調光レンズの選び方」【vol.03】

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  • 目の日焼けを防ぐサングラス
  • 目の日焼けを防ぐ調光カラーレンズ
  • 水面のギラツキ
  • サングラスをかけた男性
  • 認定眼鏡作製技能士の兼子寿樹さん
  • 可視光線調光レンズのカラーバリエーション

        

あらゆるシーンに応じて適切に遮光するハイコントラストレンズ

日差しが強くなるこの季節。海や山、川などアウトドアのシーンで気になるのは紫外線による「目の日焼け」です。快適にアウトドアを楽しむためのサングラスの選び方などを、眼鏡作製技能士の国家資格を持つ、兼子寿樹さんにお話しを伺います。

「その人がアウトドアのどのようなシーンで多く使うのかなどによって、レンズは目の健康を守りながら、活動の快適性を向上させることができます」という兼子さん。

例えば、ハイコントラストレンズと呼ばれるカラーレンズの種類は、活動するシーンに応じて景色のコントラストを最大限に強調するカラーレンズです。このレンズは、物の輪郭を曖昧にし、チラつきの原因になる青色光線を抑える染料で染めたもの。コントラストをはっきりさせ、視界を改善する機能があります。使用目的によって、染料のパーセンテージを調整しているので、人それぞれの活動に適したカラーを提供できます。

        

       

雪面がまぶしいウィンタースポーツの場合なら、雪山は青色光線の量が大量なので、約75%をカットするブラウン系のハイコントラストレンズを使うと、コースのギャップも鮮明になります。トレッキングなら、青色光線を約48%カットしつつ、山の木々や森の景色が鮮明に見えて、高地の強い光線から目を保護してくれるグリーン系というように、アウトドアのシーンによってさまざまな種類があります。

       

川釣りや海なら偏光レンズを

      

「ただ、川や海面のギラつきが障害となるフィッシングやマリンスポーツの場合、スポーツとしての快適性や安全性を求めると、偏光レンズがおすすめです」(兼子さん)。

偏光レンズは一定方向の波長をカットすることにより、水の中の魚や石などをはっきり認識できて、川では足もともよく見えるので転倒を防ぐためにも役立ちます。偏光レンズはクルマの運転にも適していて(昼間のみ)、フロントガラスへの物の映り込みもカットするレンズです。

      

     

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