【焚き火の本】心が疲れたら「焚き火」をしよう。炎がもたらす「ゆらぎの効果」とは

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焚き火のハウツーと知識を徹底的に解説した〝焚き火実用書の決定版〟『焚き火の本』。

テレビや雑誌で活躍中の焚き火の達人・猪野正哉さんが解説するこちらの一冊から、今回は「焚き火の持つ魅力とその効果」について転載します。

焚き火には場を成立させる力がある

人々はなぜ、いま焚き火を求めているのか。そこに明確な答えはない。

炎に癒やされる。あえて無駄な時間を楽しむ。自然も満喫できる。

理由は人それぞれ違っていい。私もよく質問されることだが、「そこに薪があるから」と山登りの名言をお借りして、明確な答えからさらっと逃げている。理由を追求してしまったらつまらない。「焚き火をするとなぜか気持ちいいから」で十分だろう。

火を囲むというシンプルな行為は原始の時代から変わっておらず、これだけ文明や遊びが発達しても、いまだに炎の前に座りたくなるのだから不思議だ。

ひとつ言えるのは、「焚き火は万能のコミュニケーションツール」だということ。

一人でも焚いても決して寂しくならないし、仲間と囲めば親睦が深まり、初めましてでも仲良くなれる。たとえ無言になっても、不思議と場を成立させてしまう力が、焚き火にはある。

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