島々をめぐる爽快ハイキング! 日本最長のロングトレイル「みちのく潮風トレイル」を歩く【vol.05 石巻市~名取市編】

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  • みちのく潮風トレイル
  • 松島湾の眺望
  • みちのく潮風トレイル 名取トレイルセンター
  • 震災遺構仙台市立荒浜小学校
  • 松島湾の眺望
  • 旧野蒜駅
  • ブルーインパルス

「みちのく潮風トレイル」とは、青森県八戸市から福島県相馬市までの東北太平洋沿岸をつなぐ1本の「歩くための道」のこと。青森、岩手、宮城、福島の4県29市町村の既存の道を繋いだルートで設定されており、総延長1000㎞を超える日本最長のトレイルです。長い道のりをご紹介するシリーズの5回目は、南三陸町から石巻市に続き、石巻市~名取市までの区間です。

空と海の街、東松島市を行く

港町・石巻市をあとにして、東松島市へと向かいます。その名の通り、西側に松島町が隣接、日本三景「松島」の東端「奥松島」を抱える東松島市の吉田川・鳴瀬川河口の区間は、旧北上川河口から北上運河に沿って通ります。

この運河は、石巻市と東松島市を結ぶ全長12.8㎞。ルートの左手に海、右手に運河。そして運河沿いの向こうには、ブルーインパルスの本拠地・航空自衛隊松島基地が広がります。

浜市橋まで行くと、今度は鳴瀬川をのぼって鳴瀬大橋を渡り、高台へ移転したJR仙石線の野蒜(のびる)駅方面へ。

旧野蒜駅は、プラットフォームが震災遺構になっており、一帯は東松島東日本大震災復興祈念公園として整備されています。近くには、小学校を再利用した宿泊施設「キボッチャ」や「奥松島イートプラザ(東松島市奥松島観光物産交流センター)」があります。奥松島を代表する海苔、牡蠣のお土産のほか、牡蠣フライバーガーや東松島長寿みそ汁など、ご当地グルメも見逃せません。

松島湾に浮かぶ浦戸諸島をのんびりハイキング

この先、みちのく潮風トレイル専用航路の渡船に乗って宮戸から寒風沢島(さぶさわじま)へと移動し、浦戸諸島を歩きます。

浦戸諸島は、宮城県塩竈市の松島湾の湾口部にあり、桂島、野々島(ののしま)、石浜、寒風沢島、朴島(ほおじま)の4島5地区からなる離島です。みちのく潮風トレイルは、このうちの寒風沢島、野々島、桂島の3島を歩きます。

〝八百八島〟と呼ばれるほど小さな島が点在する美しい松島湾の景観を眺めながら、のんびりとハイキングを楽しむことができる人気のルートです。

この渡船は定期船ではなく、地元の方々のご協力で運航しているため、原則5日前までに「みちのく潮風トレイル 名取トレイルセンター」への申し込みが必要です(4~10月のみ運航・有料)。地元の船長さんのお話が聞けるチャーター船の船旅は、島の暮らしや時間を感じることができる貴重な体験になることでしょう。

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