9月に入ったものの、まだまだ真夏日が続きそうな今日この頃。もうしばらくは涼を求めて川へ家族や友人たちと出かけたくなりそうです。
豊かな自然の中での「川遊び」は最高の思い出になりますが、実は危険がいっぱいの場所でもあります。実際、毎年多くの水難事故が発生しており、その多くは事前の準備や正しい知識があれば防げた可能性も……。そこで今回は、「川遊び」を楽しむために絶対に守るべきルールや注意事項を詳しく見ていきましょう。
水際から数メートルでもライフジャケット必須の理由
「川遊び」において最も重要なルールは、大人も子供もライフジャケットを着用すること。国土交通省では、入水時はもちろん、水際から3~5メートル程度の陸地にいる場合でも着用を強く推奨しています。
人間は淡水で身体の約2%しか浮くことができず、流れがある川では自力で浮き続けることが非常に困難。たとえ浅瀬であっても、藻で滑ったり急な深みに足をとられたりする危険があり、油断は禁物です。万が一の際も呼吸を確保できるよう、体にしっかりフィットするライフジャケットを選び、正しく着用することで浮力を得られるようにしましょう。

低体温症を防ぐウェア選びと足元を守る専用シューズ
川の水は夏でも冷たく、長時間浸かっていると体温が奪われ、震えや意識障害を引き起こす「低体温症」になる危険があります。そのため、綿素材よりも乾きやすいナイロン製などのラッシュガードや長袖の水着を着用し、体温を保持してください。
足元の装備も非常に重要です。ビーチサンダルなどは脱げやすく、川底の尖った石やガラス片、金属片から足を保護できません。川の中を歩く際は、滑りにくいウォーターシューズやリバーシューズを履きましょう。

二次遭難を防ぐ救助方法と水難事故から命を守る知識
川には危険エリアが数多くありますが、ダムや堰堤にはライフジャケットを着用していたとしても絶対に近づいてはいけません。堰堤の上流にある取水口は強い力で水を吸い込んでおり、巻き込まれれば重大な事故になる恐れも……。堰堤の下流も水が渦を巻く「反転流」と呼ばれる箇所があり、一度引き込まれると自力での脱出が非常に困難です。

反転流が起きている場所では、本流に押し出されて下流へ流されてしまう危険もあります。もし流された人を発見しても、泳いで助けに行くのは絶対にNG。助けに行った人が溺れる「二次遭難」を防ぐため、大声で助けを呼び、ロープや浮き代わりになるペットボトルなどを投げて救助を試みましょう。
また、自分のいる場所が晴れていても、上流での大雨やダムの放流によって川の水位が急激に上がることがあります。サイレンが聞こえたり、水が濁って流木や落ち葉が流れてきたりしたら、すぐに川から上がって安全な場所へ避難してください。
正しい知識と万全の準備があってこそ、川は最高の遊び場になります。自分の身は自分で守るという意識を大切に、安全で楽しい「川遊び」を満喫しましょう。

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