シルバーウィークや週末など、家族での外出レジャー候補にキャンプを挙げる人は多いのではないでしょうか。家族でアウトドアが楽しめる「ファミリーキャンプ」は、一度経験すれば理解は得られるのですが、未経験だとなかなか特有のメリットは想像がつきません。情操教育や自律神経への好影響、家族の絆の深まりなど、野外で活動するからこそ得られるさまざまなメリットを紐解いていきましょう。
日光と暗闇の流れが整える子どもの生活リズム
子ども連れの場合、ファミリーキャンプは日常生活では得られない情操教育の場になります。情操とは、相手を思いやる気持ちや知的好奇心、創造力など、社会で生きていくために必要な「人間力」のこと。目の前の自然や虫に興味を持ったり、実生活のスキルとして役立ったりすることもあります。小さな発見に目を輝かせる子どもの表情は、キャンプでなければ出会えないものかもしれません。
自宅では個々に過ごす時間が多くても、ファミリーキャンプは家族そろって時間を共有できるのもポイント。テント設営や料理、調理器具や荷物の片付けなど、キャンプ中の作業を通して協調性が養われ、コミュニケーションも増えることで家族の絆がより深まります。

また、アウトドアは自律神経を整える役割もあります。日光を浴びて体を動かし、夜、暗くなれば眠りにつくといったキャンプ中の活動に、本来の体のリズムを取り戻す効果があります。自律神経が整えば子どものイライラを抑えることもできるため、光と暗闇、外遊びは、子どもの健康に欠かせないものだと言えます。
自然の中の小さな発見が養う観察力と発想力創造力
親自身も含めて、スマホやゲームといったデジタルデバイスから距離を置く「デジタルデトックス」ができるのもファミリーキャンプのメリット。キャンプ中は作業をしたり自然に触れたりすることで親子で言葉を交わす機会が増え、普段は見落としがちな子どもの成長を実感できます。スマホを手放して過ごす数日間だからこそ、ふだん見過ごしがちな子どもの一面に気づかされることも少なくありません。
また、デジタルデトックスをすることで、子どもの新たな能力を引き出したり、養ったりすることができます。たとえば、自然の中には子どもの遊びのヒントになるものが多くあります。小さな発見から新しい遊びを思いつく体験は観察力や発想力を、すでにある遊びに工夫を加える体験は創造力を養うでしょう。

子から親へ世代を超えて受け継がれるキャンプの記憶
ファミリーキャンプで不便さを楽しむことによって、家族それぞれの記憶に残り、大切な思い出になります。成長した子どもが自分の家庭を持ったとき、自分がしてもらったようにファミリーキャンプを選択するというケースも多く、キャンプ好きの人の中には「子どもの時はただ楽しむだけだったのが、自分が親になって初めてその時の親の気持ちが分かる」と話す人も。

親子3世代でキャンプを楽しむ家族、父と子、母と子で楽しむ家族など、ファミリーキャンプとはいえ、家族の在り方はさまざまです。どんな家族であれ、子ども心に刻む親との楽しい思い出は一生ものです。何気ない不便さの記憶ほど、後から振り返ると宝物になっているものです。
日常ではなかなか味わえない気づきや変化が、ファミリーキャンプにはたくさん詰まっています。不便さや準備の大変さを乗り越えてでも、この機会に家族でその時間を体験してみてはいかがでしょうか。

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