ソトラバ

内径11.5cmに頭がジャストフィット! 「ダイソーのダッチオーブン」で金目鯛の出汁を引く

楽しい外遊びはソトラバで。アウトドアWEBメディア Soto Lover


その日のキャンプ飯は、漁港のそばの店先で決まりました。並んでいたのは小田原産の金目鯛のアラ。深海魚の頭を、ダイソーで買った小さなダッチオーブンで煮てみます。海沿いのキャンプ場で迎えた夕べの記録です。

使いづらいかもと思う人にこそ試したい本格派

キャンプで使った調理器具は、内径11.5cmのダイソーの小さなダッチオーブン(税込1100円)です。重さは1.5kgで容量は0.7L。この小ささで煮る・焼く・蒸すに使えるヒット商品です。パッケージにはお手入れの方法がイラスト入りで親切に解説されています。「ダッチオーブンはちょっと使いづらいかも」と思っている方にこそ、小さいながらも本格派の小型ダッチオーブンでお試ししてみるのがオススメです。

小田原産のアラを入手して「むちがさき柳島キャンプ場」へ

アラを買ったのは、茅ヶ崎漁港から徒歩2分のところにある「釜豪 茅ヶ崎イシラス」。釜揚げしらすや干物、缶詰など、さまざまな水産品が店頭で買え、最近筆者もハマっているお店。ここで小田原産の金目鯛アラが350円で運良く購入できました。ダッチオーブンに入るかな? というサイズでしたが、内径11.5cmに金目鯛の頭がちょうどいい感じに入りました。

アラを積んで向かったのは、クルマですぐの「ちがさき柳島キャンプ場」。神奈川県茅ヶ崎市柳島海岸にあり、公式サイトが湘南地域の海沿いで唯一と謳うキャンプ場です。砂防林の松林にテントサイトが並び、場内を抜ければすぐ海。東に江ノ島と朝日、西には夕陽に染まる富士山を望むロケーションです。

沸騰直前をキープして旨味を引き出す失敗しない手順

ダッチオーブンでの作り方は、煮立たせないこと。それだけ守れば失敗しません。小田原産の金目鯛アラとネギと水をオーブンに入れて、沸騰直前の状態でゆっくりとアラから旨味を抽出。今回は下処理がされた綺麗なアラだったのであまり灰汁も出ませんでした。

高温でがらがらと煮ないように注意しながら10〜15分。ふわっと美味しい出汁の香りが漂い、鼻と口を刺激します。味噌をやさしくとかしてあっという間に完成。素朴にして滋味に富んだ味で大満足でした。

タペタムが光を反射して目が金色に輝くという和名の由来

食べ終えてからふと気になりました。そもそも、なぜ金目鯛と呼ばれるのか。調べてみるとあの目に理由がありました。網膜のうしろにタペタムという反射層があり、鏡のようにわずかな光を反射する。そのおかげで目が金色に光り、それが和名の由来になったのだそうです(へぇー! そうだったのか!)。

ふだんの棲みかは水深200〜800mほどの起伏の大きい岩礁帯。光の乏しい深海でエサを探すための、あの大きな金色の目なのですね。ちなみに天敵はイルカ。伊豆・下田沖では釣り上げたキンメダイをイルカに横取りされる食害が続いていて、2019年には20トン以上、およそ4500万円の被害が出たとか。

一匹買ってくれば頭やカマで出汁がとれ、煮付けにしても美味。全身余すことなく食べられるのが金目鯛の魅力です。ちなみに小田原漁港が面する相模湾は、富山湾・駿河湾と並ぶ日本三大深湾。岸から少し離れると急に深くなる海で、キンメダイのような深海魚が生息しています。

深海の恵みは、思っているより近くの海から届いているわけです。1100円の小さなダッチオーブンがあれば、その恵みはキャンプの夕べに受け取れます。週末、金目鯛メニューに挑戦してみてはいかがでしょうか。