死に至ることもある「一酸化炭素中毒」春キャンプでも気を付けたい知っておくべき危険性を専門家に聞く!

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CO中毒が疑われたら即避難を!

    

CO中毒事故を防ぐには、第一にテントやキャンピングカー内で火器を使用しないことです。テント内だけではなく、前室など入口付近でも、火を用いた調理をしないことも大切です。

テントの周囲で火を使って調理する場合は、テント内にCOが流れ込んで充満するリスクがあるので、コンロとテントの距離を6m以上離す(出典:米国小児科学会)、風向きを考慮する、調理中はテントの換気口をすべて開ける、テント使用時にはCO感知器を天井付近に設置するなどの対策をとりましょう。

過去には、風上に置いて使用したBBQコンロからテント内に吹き込んで溜まったCOで、中毒を起こした例もあります。

    

     

最近人気を博している、熱効率の高いヒートエクスチェンジャー付き調理器具の使用で、多量のCOが発生することがあり、注意が促されています。

これらの調理器具では条件により不完全燃焼が起きやすくなるため、使用の際はメーカーの記した使用上の注意に従い、屋外で使用することはもちろん、適合性検査に合格した指定のバーナーとセットで使用するようにしましょう。

    

      

もしも、CO中毒が疑われるような状態になってしまったら、動ける場合は新鮮な空気の場所にすぐに避難しましょう。倒れている人などの助けに行く場合は、二次被害にも注意が必要です。いずれにしても緊急を要するため、直ちに医療機関を受診してください。

    

   

【プロフィール】

■監修:稲垣泰斗

■プロフィール:救急医。Tight medical works代表、WMAJ野外災害救急法医療アドバイザー。北里大学医学部地域総合医療学特任助教。好きなアクティビティは登山、トレイルランニング、生き物観察。2児の父。

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