空に浮かぶ雲の正体は何? 雲のことを知って雲と仲良くなる「雲の図鑑」vol.3〜入道雲〜

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いよいよ夏本番! 夏と言えば、真っ青な空にもくもくと浮かぶ「入道雲=にゅうどうぐも」を連想する方も多いかもしれません。梅雨時のどんよりした雲とは違って、濃い青空にくっきり映える真っ白な雲は、暑くても爽やかなイメージがあります。コントラストの強さと、大きくわきあがる力強さは夏ならでは。今回は、夏を象徴する「にゅうどうぐも」のお話です。

型破りに成長する巨大な雲塊

雲は、発生する高度によって3種類に分類されます。上空のもっとも高い所(高度5000m~1万3000m)に発生する「上層雲」。それより低く、高度2000m~7000mに発生する「中層雲」。高度がおよそ2000m以下と、もっとも地表に近いところに発生する「下層雲」。

ところが、そんな分類なんかぶっ飛ばす、下層から上層まで至る、非常に背が高い雲があります。それが「にゅうどうぐも」です。じつは「にゅうどうぐも」にも種類があります。「わたぐも」=「積雲」が、強い日差しによって発達した「雄大積雲」。「雄大積雲」がさらに発達し、雲頂の一部がほつれたような状態になって、雷を伴うと「積乱雲」となります。

また、てっぺんが平らにひろがった「かなとこ雲」というものもあります。「かなとこ雲」は、積乱雲がどんどん上に伸びて限界(圏界面)まで達したもので、加熱した金属をのせてハンマーで叩く、「金床」に形が似ていることから名づけられました。これらが夏の風物詩とも言える「にゅうどうぐも」の正体です。

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