リスク回避の第一歩は〝無理のない計画〟が必須! 「本当にあった」に学ぶ、登山のリスクヘッジ【vol.01 登山計画編】

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身近にいる経験者に教えてもらうのは?

友人や職場の仲間などに、登山経験が豊富な人がいれば、相談してみるのもいいかもしれません。ただし、その場合気をつけないといけないのは、「その人の経験値は、客観的にどうなのか」という点。本人は〝ベテランのつもり〟だけど、偏った知識や経験しかないこともあり、ビギナーがそれを見抜けるかどうかはわかりません。

また、山小屋や、アウトドアショップなどで居合わせた人たちと山談義をしていると、お勧めの山の話題になることがあります。

聞くともなしに聞いていると、初対面と思われる初心者らしき人に、

「君は若いんだから、あの程度の山なら楽勝だよ!」などと言うベテラン風の人。

何度か一緒に山に行って、お互いにある程度体力や実力がわかっている間柄ならいいのですが、見知らぬ誰かの無責任発言をうのみにするのは危険です。

どんな情報源から山行プランを考えるにしても、ある程度客観性のあるデータ(登山地図など)で裏付けを取ることが大事です。

また、どんなに魅力的なコースでも、自分の実力と見合っていなければ、楽しむことはできないし、事故につながる可能性もあります。

ビギナーの間は、難易度的にもコースタイム的にも、「余裕」を多めにみておくことが、安心して楽しむ秘訣ではないかと思います。

計画書を作成する過程では、地図を詳細に見るので、ルートの予習をすることができます。計画を立てることも登山活動の一部と認識し、楽しみながら安全な登山を!

                              

【プロフィール】

根岸真理

1961年、神戸市須磨区生まれ。1歳前に親に連れられて六甲登山デビュー。アルパイン歴30年の自称アウトドアライター。『六甲山を歩こう!』(神戸新聞総合出版)ほか六甲山関連本を4冊上梓。『神戸新聞』のおでかけ情報欄「青空主義」欄、第三月曜日枠で六甲山情報を執筆中。 http://653daigaku.com/information/14176/

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