三陸の風を感じる! 日本最長のロングトレイル「みちのく潮風トレイル」を歩く【vol.6 名取市(宮城)~相馬市(福島)編】

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  • みちのく潮風トレイル
  • 相馬野馬追の舞台となる相馬中村神社
  • 深山山頂の鎮魂の鐘
  • 四方山頂上の展望台
  • 東北の空の玄関口の仙台空港
  • 海岸林再生プロジェクトで植樹されたクロマツ

「みちのく潮風トレイル」とは、青森県八戸市から福島県相馬市までの東北太平洋沿岸をつなぐ1本の「歩くための道」のこと。青森、岩手、宮城、福島の4県29市町村の既存の道を繋いだルートで設定されており、総延長1000kmを超える日本最長のトレイルです。長い道のりをご紹介するシリーズの最終回は、石巻市から名取市に続き、名取市~相馬市までの区間です。

海岸林再生プロジェクト進行中の名取海岸線を歩く

みちのく潮風トレイルの情報拠点施設、名取トレイルセンターをあとにしてなだらかな道を南下。広浦防災公園を過ぎ、南に向かって進むと、東日本大震災の津波被害から復興した250棟ほどのビニールハウスが立ち並ぶ北釜地区のビニールハウス群(名取北釜ファーム)へ。左手の海側には、海岸林再生プロジェクトにより植樹されたクロマツが少しずつ大きくなっているのが見えます。

右手には名取市と岩沼市にまたがって位置する東北の空の玄関口、仙台空港が広がっており、旅客機の発着を横目に名取北釜ファームを歩いていきます。千年希望の丘交流センター、岩沼海浜緑地、いわぬまひつじ村を経て、海側を離れて内陸へ、阿武隈川沿いのルートを行きます。阿武隈橋を渡って対岸へと進み、JR常磐線阿武隈橋橋梁の下をくぐって、川に突出した岩塊に刻まれた田沢磨崖仏を見つけたら、川から離れてJR逢隈駅方面へ。

道は徐々に坂を上がり亘理公園へ。亘理の街を歩きながら山に近付いていき、登山口から四方山に至る山道に入ります。

山頂からの絶景を連続で楽しむコース

標高272mの四方山への縦走が始まります。文字どおり頂上では四方の眺望が開けた山。頂上付近には高さ8mの展望台があり、東には太平洋の大海原や、晴天時には遠く牡鹿半島や金華山など360度のパノラマを楽しむことができます。

一度山を下りると次の深山への縦走が始まります。深山の山頂には、震災で亡くなられた人々に祈りを捧げる「深山鎮魂の鐘」があります。


深山を下りてからは、山元町役場を抜けて福島県新地町へと進みます。

途中で喉を潤すなら「平成の名水百選」にも選ばれた新地町の「右近清水」がおすすめ。春にはソメイヨシノ、河津桜や珍しい右近桜が咲き誇るスポットです。

その後は標高430m鹿狼山へ登ります。山頂からは東に太平洋、西に蔵王連峰と、こちらも絶景を楽しむことが出来ます。登山口から山頂までの約2kmの山歩きの後に辿り着いた麓の「鹿狼の湯」で体を癒したら、そのまま海の方へと下り直売所「しんち地場産市場あぐりや」で、地元の味を見つけるのもおすすめ。

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