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ひと口に「ホタル」と言っても光り方が違う! 夏の風物詩を観察するコツとマナーとは

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日本の夏の風物詩ともいえる“ホタル”。暗闇に小さな光がたくさん浮かぶ幻想的な光景は、多くの人を魅了しています。今回は、そんなホタルの美しさを存分に堪能するために押さえておきたいポイントをご紹介します。

体内で起こる反応から生み出される光と種類ごとの特徴

ホタルは、甲虫類に分類される昆虫です。世界中に2000種類以上が生息し、日本だけでも約40~50種のホタルがいるとされています。

ホタルが放つ光は、おしりの近くにある「発光器」によるもので、体内にある酸素と発光物質「ルシフェリン」、発光に関わる酵素「ルシフェラーゼ」の3つが反応を起こすことで光が生み出されます。

ホタルのおしり付近にある発光器が光っている状態

発光器の光は仲間とのコミュニケーションに利用され、ホタルの種類によって光り方が異なるのも特徴。例えばゲンジボタルのオスは2秒、あるいは4秒に1回のペースで光を放ちますが、ヒメボタルのオスの場合は光をフラッシュのように細かく点滅させる傾向にあります。

気温や湿度の条件と水生や陸生など種類で異なる生息地

ホタル観察に適しているのは、気温が20度以上で湿度が高く蒸し暑い夜。曇りの日など、月明かりの強くないタイミングがおすすめです。見頃の目安としては、“ホタル前線”と呼ばれる指標も存在します。多くの場合は、春頃から7月にかけて徐々に北上していきます。

ちなみにホタルは種類によって生息地が異なり、水辺を好む水生と陸上で暮らす陸生の2パターンに大別されます。中でも日本に生息する水生ホタルは、前述したゲンジボタルのほか、ヘイケボタル、クメジマボタルの3種類のみです。

水生ホタルを観察したい場合は川辺など水のあるエリアに向かい、ヒメボタルなど陸生のホタルを見る際は林の中に足を運んでみましょう。

水辺の近くを飛び回るホタル

強い光を当てず周囲に配慮し生息環境を守るための注意点

非現実的な景色で人々を楽しませるホタルも、無機質な物体ではなくあくまで昆虫の一種。鑑賞時にはホタルを刺激してしまわないよう、注意が必要です。

特にホタルは光に反応して発光する性質をもっているため、車のヘッドライトなどで照らしたり、スマホのライトで周囲を照らしたりするのはマナー違反です。もちろん、ホタルを採取して持ち帰ることは厳禁です。

他にも、付近の住民の迷惑にならないよう、大声で騒ぐことや違法駐車は避けるなど、常識的な行動を心がけましょう。また、スマホで撮影した動画をSNSにアップする際は、貴重な生息環境を守ることや、近隣住民への影響を考え、位置情報を公開しないように注意してください。

ゲンジボタルの光り方

ゲンジボタルやヒメボタルなど、多くのホタルは5月下旬から6月下旬ごろまでが観察時期となりますが、ヘイケボタルなら8月でも見られる可能性があります。「生き物を相手にしている」ということを忘れず、自然へのリスペクトをもってホタル観察を楽しんでくださいね。