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紅葉狩り・秋キャンプ後のかぶれ、約7割が「触った覚えがない」 皮膚科医が解く原因と対処法

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応急処置の手順と受診を考えたい症状の目安

かぶれに気づいたら、まず何をすればいいのでしょうか。同院が挙げる応急処置は、流水で患部を15分以上しっかり洗い流すこと(石鹸を使うとさらに効果的)、着ていた衣服を脱いで別の袋に入れ、帰宅後すぐに洗濯すること、そしてかゆくても掻かないことの3つです。掻くと症状が広がり、二次感染のリスクもあるといいます。

受診の目安として挙げられているのは、水疱ができた、症状が日に日に広がる、強いかゆみで眠れない、顔や目の周りなど敏感な部位に出ている、市販薬を3日間使っても改善しない、といった場合です。髙桑医師は、治療の基本はステロイド外用薬だとしたうえで、顔面や広範囲の症状、水疱を伴う重症例では、皮膚科で処方される強力なステロイド外用薬や、場合によっては内服薬が必要になると説明しています。

塗り薬のイメージ

ただ、実際には受診しない人が多数派です。同院の調査で最初の対処法を尋ねると、市販薬の使用が52.7%、自然に治るのを待つが29.3%で、合わせて82.0%が皮膚科を受診せずに対処していました。完治までに2週間以上かかった人は42.7%にのぼります。平均治癒期間は、市販薬のみで対処した人が12.4日、皮膚科を受診した人が6.8日という結果でした。同院は放置のリスクとして、掻きむしって症状が広範囲に広がり色素沈着が残る可能性や、水疱を破ると細菌感染を起こし、とびひ(伝染性膿痂疹)に発展するおそれを挙げています。

植物かぶれから完治するまでの統計

行楽から数日たって出た発疹は、つい様子見をしてしまいがちです。受診の目安に当てはまる症状があれば、「かゆいだけ」と軽く見ずに早めに皮膚科へ相談したいところです。

植物の見分けに頼らず長袖とシャワーで防ぐ工夫

かぶれを経験した人は、その後どんな対策を意識しているのでしょうか。同院の調査では、今後のアウトドア活動で最も重視することとして58.3%が「植物を見分けて避ける」を挙げた一方、長袖・長ズボンの着用は22.7%、帰宅後のシャワーは12.3%にとどまりました。ただしウルシ科の植物は種類が多く、紅葉の時期は特に判別が難しいといいます。同院は、「見分けて避ける」と答えた人でも再発するケースがあるとし、長袖の着用や帰宅後のシャワーといった物理的な対策を有効な予防法に挙げています。

植物でかぶれた経験をもつ人が今後の対策として意識していること

紅葉狩りや秋キャンプでの予防策として挙げられているのは、長袖・長ズボンで肌の露出を最小限にすること、ウルシやハゼノキ、ヌルデ、ヤマウルシといったウルシ科の植物の特徴を事前に確認しておくこと、紅葉した葉や枝を不用意に触ったり拾ったりしないことです。帰宅後はすぐにシャワーを浴びて衣服を洗濯し、ペットを連れていた場合はペットの毛も洗うよう呼びかけています。なお、植物かぶれ自体は人から人にうつることはありませんが、ウルシオールが付着した衣服やリュック、タオルなどを共有すると、別の人がかぶれる可能性があるといいます。かぶれた人の衣服は、ほかの洗濯物と分けて洗うのがよいとのことです。

予防のポイントは、見分ける努力だけに頼らず、肌に触れさせない服装と、帰宅後に洗い流す習慣を組み合わせること。家族や愛犬と出かける秋のキャンプでは、帰宅後のシャワーと洗濯までを行楽の段取りに入れておくと安心です。

紅葉狩りや秋キャンプなど、アウトドアの機会が増える秋。一方で、紅葉の名所を彩るウルシやハゼノキが、気づかないうちにかぶれを招くことがあります。触った覚えがなくてもかぶれ、症状は数日遅れて現れることがある。この2点を知っておけば、行楽から数日後に出た発疹の原因にも思い当たりやすくなります。

正しい知識を備えて、色づく秋のフィールドを楽しみましょう。